Interface 6月号の特集は「見える空間センシング ARコンピュータの世界」:実際に試すにはヘッドマウントディスプレイがネック

 Interface 2019年 06 月号の特集は「見える空間センシング ARコンピュータの世界」。実際に、組み込みで作ったセンサをPCと連携させてARで表示するという今風の企画だ。ただ、難点は、ヘッドマウントディスプレイが必要なこと。ゲームマニアならともかく、組み込み屋の私には、これにお金をかける余裕はないので、ちょっと試せそうもない。
 一番の目玉は、今までマンガの連載をしていた川流しマシンがとうとう製作記事として登場したことだ。これは、必読だ。

私の転職日記(1):転職日記で書こうと思っていること

 前のブログのプロフォールにも書いたように、大手電機メーカーに勤務していた。今年の3月に、その電機メーカーを定年退職し、今は、中小企業に勤務しいている。
 当初、その電機メーカーで再雇用を選択するつもりだったのだが、あるきっかけで転職しようと決意し、今の会社に勤務することになった。
 定年後の仕事の選択肢の1つとして、参考になるかもしれないということで、少し転職活動期間中のことを書いてみようと思う。

リコーのユニークなプリンター

 この手があったか!リコー、6年越しでプリンターを“再発明は、ユニークな製品だ。どんな製品かは、動画を見れば一目瞭然である。プリンタに印刷したい媒体を入れるのではなく、印刷したい媒体の上にプリンタを置いて、プリンタを移動させれば、その媒体に印刷される。インクが転写される媒体であれば、何にでも印刷できるということで、面白い。

静電容量タッチキーマイコンを用いた「非接触ユーザーインタフェース(UI)ソリューション」:評価ボードが欲しいなあ

 カメラではなく、静電容量タッチキーマイコンを使ってNO WAITで動く、3次元空間で手の動きを検知する「3Dジェスチャーソリューション」と、2次元座標上で手の動きを検知する「2Dジェスチャーソリューション」をルネサスが提供する。
 https://eetimes.jp/ee/articles/1904/08/news027.html#utm_source=ee-elemb&utm_campaign=20190409によれば、ルネサスからは、レファレンスハードウェアを開発するための回路図や基板設計データ、部品表などの他、座標演算ミドルウェア、サンプルプログラム、検出座標をモニターする評価ツールおよび、アプリケーションノートなどが提供されるらしい。エッ?評価ボードはないの?
 レファレンスハードウェアを開発するための回路図や基板設計データ、部品表は提供されるので、評価したければ、ボードを作れということらしい。STマイクロあたりなら、必ず評価ボードも出荷されていただろう。この手の、本当に使い物になるのかどうか疑問の新技術については、メーカーが評価ボードを提供しないと、誰も手を出さない気がする。

赤外線リモコンのライブラリー:学習させなくてもいいのは便利だが・・・

 家電機器リモコンの赤外線データライブラリ提供を開始 家電機器のスマートホーム対応に貢献は、赤外線リモコンのデータをライブラリー化して、同社の製品で、すぐに使えるようにするものらしい。赤外線リモコンの学習型は学習させるのが面倒なので、いい取り組みのように思う。でも、ニュースリリースの中に、「 SMK独自調査を元に最新家電に順次対応」というのが気にかかる、
 ということは、家電メーカーから正式にもらってきたデータではないということなのだろうか?このあたり、権利関係が微妙だろうなあ。学習型は、ユーザーが学習させる。リモコンは、自分が買ってきたものなので、自分の所有物の私的利用という範囲でおさまる。でも、会社が、独自調査結果に基づき、再販するというのは、権利関係からいえばグレーゾーンかもしれない。
 IoTの時代、赤外線リモコンの仕様くらい、各メーカーが自主的に公開すればいいと思うんだけど。

最低でも20年のサポートが保証されるLinuxカーネル:いろんな用途にLinuxが使えそうだ

 高機能なCPU、大容量のROM、RAMが、組み込みマイコンでも使えるようになってきて、組み込みでもLinuxを、という応用は増えている。現に私も、組み込みLinuxを搭載した製品開発をしたことがある。でも、そんな時に問題になるのは、Linuxのサポート問題である。組み込みでは、製品寿命が10年以上あることが多い。一方で、通常のLinuxのLTS(ロングタームサポート)でも、せいぜい5年程度である。
 製品寿命が長いといっても、その製品を納入してから使われている期間が長いだけで、通常は、その製品の開発チームは、製品発売時点で解散して、あとはサポート人員が残っているだけである。そんな状況で、Linuxのカーネルのバージョンアップという大ごとは実施できない。つまり、Linixのサポートも製品寿命と同じ期間が必要なのである。そして、実際問題として、結局、そうした製品寿命の長い製品にLinuxを使うという選択肢は、なくなる。
 最低でも20年 ―東芝らが取り組む”スーパーロングなカーネルサポート”プロジェクトは、最低でも20年のサポートを目指すということで、こうした状況を打破する素晴らしい取り組みである。ネットワーク機能が必須の時代に、Linuxを使いたいという組み込み機器開発も多いだろう。さすがに、20年もあればOKという製品も多いと思う。この取り組みが、成功することを、心から願っている。

組み込みのマイコンのフラッシュROMの速度:ルネサスのRXマイコンはNO WAITで動く

 昔は、ルネサスのマイコンをよく使っていた。でも、最近では、STマイクロとかを選択することが多くなっている。ルネサスの車載用途へのシフトで、車載以外の用途で魅力がなくなっていることや、開発環境のサポートで課題があるように思うからだ。
 最近、ちょっと訳があってルネサスのマイコンを調べていた。RXマイコンのフラッシュROMが、クロック周波数100MHzに対しNO WAITで動くというのを見て、魅力的だなあ、と思った。だいたい、組み込みの場合、フラッシュROMの速度が最大のネックだ。これを解決するために、CPUにキャッシュを内蔵している。これが、組み込みでは、実行速度が定まらない原因にもなってしまう。NO WAITで動けば、そもそもキャッシュなど必要ない。なので、キャッシュの状態で実行速度が左右されるというようなこともなくなる。使ってみたいのだが、小ロットで使うには、開発環境や技術情報の開示などの面で、使う決心がない。まあ、ルネサスからすれば、私の開発のように、小ロットの客は、相手にしないので、何の関係もないのだろうけど。

ラズパイのアルミケース:こういうのがないと設置できない

 産業向けのRaspberry Pi アルミケースは、ラズパイの形状に合わせたアルミケースだ。それだけの話なのだが、ラズパイを実用で使うためには、こうしたアクセサリ部品がないとどうしようもなくなる。こういう裾野的な製品が出てくると、だんだんと教育用途だけでなく、実用でも使えるようになるのだろう。

Amazonは一般会員のサービスが低下している

 Amazonが本しか売っていない頃からつかっている。でも、プライム会員ではない。それほど、使わないからだ。
 久しぶりに、Amazonが扱っているブルーレイビデオを注文した。木曜日に注文して、到着が日曜日だという。いつの間に、そんなに時間がかかるようになったんだろう。プライム会員と、それ以外とでサービスを分けたため、一般会員への配送時間がかかるようになったのだとしか思えない。