素数ゼミの生息域

 前回、素数ゼミの話を書いた。221年ぶりに、従来の倍のセミが出現するのだと思っていた。221年ぶりに周期ゼミの2集団が同時に大量発生、江戸時代以来によると、実際には、13年ゼミと17年ゼミの生息域が重なる地域は、それほど多くはないらしい。よく考えると当たり前である。でもまあ、生息域が重なった地域でどんなことが起きるのか楽しみだ。

素数ゼミ

 セミは数年の間、さなぎで地中にいて、数年に1回、成虫になって出てくる。この周期が素数なのが素数ゼミだ。素数なので、めったに他の仲間が成虫にならないので、平和に、自分たちだけで成虫になれるというわけだ。迫る“シケイダゲドン”の神秘 221年ぶりに素数ゼミが同時発生によれば、その周期が13年のセミと17年のセミとが今年重なるらしい。なんと221年ぶりである。これは、ぜひとも科学番組で放送してほしい。

うるう日処理をしていないミス:本番環境で、こんなことがあるの?

 「うるう日」設定ない機器がエラー、4県警で免許証作成でシステム障害…スギ薬局も一時精算できずというのは、信じられないような初歩的ミスだ。西暦で4で割り切れる年はうるう年である。まあ、付帯条件があって、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年はうるう年ではないのだが、こんな例外は2100年までやってこないので、普通のシステム開発では考える必要はない。まあ、それ以前に、うるう年がどうかを判定するライブラリー関数は用意されているはずなので、そもそも、うるう日があることさえ意識すればいいはずである。かつ、テストだって簡単だろう。ということを考えると、このミスは、うるう日があることを仕様に入れていないことが最大の問題である。かつ、テストする側も気づかなかったという本当に初歩的なミスだ。なんか信じられない。

ネットワークの輻輳の問題:昔から問題だったが・・・

 19都府県警の運転免許証発行でシステム障害、共通システムで回線輻輳が原因かによると、運転免許証発行での障害の原因はネットワーク回線の輻輳だったらしい。40年以上も前、大学でネットワーク関連の勉強をしていた時も、輻輳はネットワーク技術の大きな課題の1つであった。輻輳という漢字はその時に知った(今でも、読めても書くことはできない)。40年たっても、やっぱり課題の1つであるということは、当分は解決できない本質的な問題なのだなあ、と思う。

東芝がロームに助けてもらう?

 ロームが資本提携も視野に東芝の半導体事業との協業へ、売上高合計は1兆円規模というニュースはなかなか衝撃である。東芝は、トランジスタ時代から大手の半導体メーカーだった。私は、マイコンは、もっぱら日立を使っていたが、トランジスタとかダイオードなどは、東芝を使っていた。今でも、ロジックICを提供している数少ないメーカーである。その東芝が、ロームからの資本提携を受けなければないないかもしれないというのは、どうしたものだろう。東芝の半導体は、今でも独自の地位を占めている。フォトカプラなどは、東芝以外を使ったことはない。経営者の罪は重いというしかない。

Interface5月号の特集は「ラズベリー・パイ5 大研究」:組み込み技術からみたラズパイ5

 Interface 5月号の特集は、「ラズベリー・パイ5 大研究」。題名の通り、最近発売になったラズパイ5の特集である。さすがにInterface誌らしく、技術面、応用面での内容が満載である。だいたい、ラズパイの記事といえば、Linuxのインストールなどの利用面が多い。本誌では、メインCPUであるSoCとは別に設けられたI/Oコントローラ「RP1」に関する記事があったりと、組み込み技術者が知りたい内容になっている。

増収減益の罠

 顧客要望対応では減益になるは、増収減益の罠2018年に公開された記事なので少し古い記事だが、内容は全く古くない。本当にその通りである。この記事の中に、増収減益は減収減益より悪いという言葉がある。
 すべての経営者に読ませたい言葉である。仕事の量は売り上げに比例する。だから増収となると、本当に仕事量は多くなる。でも減益ということは、その仕事の付加価値が減少しているということだ。増益に転じるための手も打てない状況である。中小企業などは、特に、この罠にはまっているように思う。

小規模FPGAの実態

 私のような組み込み技術者が使うFPGAというのは、グルーロジックを小規模FPGAで実装するというものが多い。昔は、グルーロジック用のデバイスがたくさんあったが、今ではバスドライバなど一部のデバイスしかなくなってきているからだ。FPGAメーカーから見たら、たぶん、小規模FPGAは儲からない領域なのだろう。新製品といえば、高速大規模のFPGAが多い。
 とはいえ、一部のメーカーは、小規模FPGAを製品化している。そんな小規模FPGAのメーカーによる考え方の違いがよくわかるのが組み込みの「一番根っこ」を狙うか否か 戦略が別れる小規模FPGAの現状だ。そもそも小規模FPGA自体があまり記事にはならないので、この記事は貴重である。

不良な客はどこにでもいる

 SIerは「不良な客」から撤退だ! 官公庁でも金融機関でも構うことはないぞは、今ちょうど、不良な客との対応をしているので、共感を持って読んだ。私の仕事はSIerではないのだが、システムを提供するという意味ではよく似ている。この手の仕事は、客の質によって、かなり異なる。トラブルがあったとき、お前の会社は全く信頼できない、とかいう客がいる。もともと、無理があるのを何とかしてきた結果のトラブルなのに、こういう言葉をいう客は、こちらの方から信頼できない。そもそも、こんな客の案件を営業は断るべきである。

アルテラ社がインテル社から独立

 新生アルテラが再誕、インテルからの独立で「FPGAだけに専念できる」によると、インテル社に買収されたアルテラ社が、再びインテル社を離れて、アルテラ社として独立するという。最初、アルテラ社がインテル社に買収されたときは、いい関係だと思った。1つは、インテルの製造技術を使って、高集積のFPGAを開発できるのではないか、ということ、さらに、インテル社の持つ、高速インターフェース技術も応用できそうだということ。さらには、インテル社の有するソフトウエア人材をうまく活用できるのではないか、ということである。
 技術面から考えると、プラス面が多そうに見えるが、マーケット的には、難しかったようだ。インテル社傘下では、ハイエンド製品に注力する必要があり、ローエンドの市場への新製品が出せないというデメリットがあるらしい。なかなか難しいものだ。