MRAMがマイコンに搭載される

 MRAM自体はかなり昔からあるメモリー技術だ。フラッシュROMとかのように、書き込み・消去に時間がかかることなくRAMのように使えるが、不揮発メモリーであるというすぐれものである。ただ、組み込みの世界では。メモリーはマイコン内に搭載するというのが当たり前になっているが、MRAMを搭載されることはなかった。
 ルネサスがマイコン混載MRAMで200MHz超の高速読み出し、今後は製品開発へ移行によれば、とうとうマイコンに搭載されるらしい。設定値などで、不揮発が必要なことはよくある。小容量でいいから安く入手できるようになれば、使われる気がする。

素数ゼミの生息域

 前回、素数ゼミの話を書いた。221年ぶりに、従来の倍のセミが出現するのだと思っていた。221年ぶりに周期ゼミの2集団が同時に大量発生、江戸時代以来によると、実際には、13年ゼミと17年ゼミの生息域が重なる地域は、それほど多くはないらしい。よく考えると当たり前である。でもまあ、生息域が重なった地域でどんなことが起きるのか楽しみだ。

素数ゼミ

 セミは数年の間、さなぎで地中にいて、数年に1回、成虫になって出てくる。この周期が素数なのが素数ゼミだ。素数なので、めったに他の仲間が成虫にならないので、平和に、自分たちだけで成虫になれるというわけだ。迫る“シケイダゲドン”の神秘 221年ぶりに素数ゼミが同時発生によれば、その周期が13年のセミと17年のセミとが今年重なるらしい。なんと221年ぶりである。これは、ぜひとも科学番組で放送してほしい。

うるう日処理をしていないミス:本番環境で、こんなことがあるの?

 「うるう日」設定ない機器がエラー、4県警で免許証作成でシステム障害…スギ薬局も一時精算できずというのは、信じられないような初歩的ミスだ。西暦で4で割り切れる年はうるう年である。まあ、付帯条件があって、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年はうるう年ではないのだが、こんな例外は2100年までやってこないので、普通のシステム開発では考える必要はない。まあ、それ以前に、うるう年がどうかを判定するライブラリー関数は用意されているはずなので、そもそも、うるう日があることさえ意識すればいいはずである。かつ、テストだって簡単だろう。ということを考えると、このミスは、うるう日があることを仕様に入れていないことが最大の問題である。かつ、テストする側も気づかなかったという本当に初歩的なミスだ。なんか信じられない。

ネットワークの輻輳の問題:昔から問題だったが・・・

 19都府県警の運転免許証発行でシステム障害、共通システムで回線輻輳が原因かによると、運転免許証発行での障害の原因はネットワーク回線の輻輳だったらしい。40年以上も前、大学でネットワーク関連の勉強をしていた時も、輻輳はネットワーク技術の大きな課題の1つであった。輻輳という漢字はその時に知った(今でも、読めても書くことはできない)。40年たっても、やっぱり課題の1つであるということは、当分は解決できない本質的な問題なのだなあ、と思う。

東芝がロームに助けてもらう?

 ロームが資本提携も視野に東芝の半導体事業との協業へ、売上高合計は1兆円規模というニュースはなかなか衝撃である。東芝は、トランジスタ時代から大手の半導体メーカーだった。私は、マイコンは、もっぱら日立を使っていたが、トランジスタとかダイオードなどは、東芝を使っていた。今でも、ロジックICを提供している数少ないメーカーである。その東芝が、ロームからの資本提携を受けなければないないかもしれないというのは、どうしたものだろう。東芝の半導体は、今でも独自の地位を占めている。フォトカプラなどは、東芝以外を使ったことはない。経営者の罪は重いというしかない。

Interface5月号の特集は「ラズベリー・パイ5 大研究」:組み込み技術からみたラズパイ5

 Interface 5月号の特集は、「ラズベリー・パイ5 大研究」。題名の通り、最近発売になったラズパイ5の特集である。さすがにInterface誌らしく、技術面、応用面での内容が満載である。だいたい、ラズパイの記事といえば、Linuxのインストールなどの利用面が多い。本誌では、メインCPUであるSoCとは別に設けられたI/Oコントローラ「RP1」に関する記事があったりと、組み込み技術者が知りたい内容になっている。