NTT東西の「フレッツ光」大規模障害の原因

 NTT東西の「フレッツ光」大規模障害、原因は特定のサーバから届いた”特殊なパケット”だったという記事を読んで、ネットワークの根幹にかかわる機器でも、こんなことが起きるのだ、と少し驚いた。非常に長いロングパケットが原因で、特定メーカーの同じ装置でリブートが発生したのだという。
 これを読む限りでは、こんなことでリブートするなんて、と信じられなかった。この程度の試験はしているはずなのに。

NTTの通信障害がソフトバンクへも影響

 NTTの通信障害、ソフトバンクの光回線サービスにも影響によれば、NTTでの通信障害が、ソフトバンクの光回線にまで影響しているという。たぶん、ソフトバンクの光回線の一部にNTTの回線を使っているのだろう。ネットワークでの障害は、どこまで影響するかがわからないのが怖いところだ。

5G基地局にラズパイを応用

 英ボーダフォンが「ラズパイ」載せた5G基地局を展示、Open RANに準拠という記事は、本当に驚いた。いくらラズパイが高性能だからといって、5Gの基地局に対応できるなんて。まあ、実際には、基地局ハードウエアの一部にRaspberry Pi Compute Module 4基板を使った、ということのようだが。それにしても、信頼性が要求される基地局に使えるというのは、驚きである。

スマートホームって標準があってもニーズがないような・・・

 スマートホームのゲームチェンジャー「Matter」とは何かという記事を読んだ。いろいろと検討されており、プレイヤも揃っていて、確かにゲームチャンジャーに見える。でも、そもそもスマートホームって何?というところが解決されなければ、単に、うまくできた標準があるというだけになる。スマートホームのような話は昔からあるが、結局は普及していない。結局はニーズがないのではないか?

公衆Wi-Fiサービスでの偽アクセスポイント:こんなに簡単にできるとは

 公衆Wi-Fiサービスが危険な理由、「悪魔の双子攻撃」に注意という記事の中で、偽のアクセスポイントがいかに簡単に作れるかが説明されている。まあ、実際には、正規のアクセスポイントの近くに偽のアクセスポイントを設置する必要があるので、作るのは簡単だが、有効に機能させるのは、実は難しいだろうが、本当に悪意があれば簡単にできてしまうのが恐ろしい。

スマートホーム規格「Matter」:日本のECHO NETは?

 スマートホーム規格「Matter」が始動、バージョン1.0が登場という記事を読みながら、スマートホームの規格ってあったはずだよなあ?と思った。ECHO NETである。一時、注目されていた覚えがある。でも、日本発だから、結局、日本の企業だけ実装されたのだろう。さらに、日本の企業だって、スマートホームを本気で推進したいところは、たぶん、なかった。ほとんだがメーカーだからである。他社製品とECHO NETで相互接続するなんて面倒なことはやりたくない、というのが本音だろう。
 一方、GAFA陣営は、異なる。彼らは、機器をたばねるサービスをやりたいからだ。とはいえ、Matterの推進役は、むかしZigbeeを推進したところらしい。Zigbeeも普及したとは言いがたい規格だった。結局、スマートホームのサービス次第なんだろうなあ。規格ではなく。

通信障害の怖さ

 KDDIの通信障害に関しては、いろんな記事があるが、KDDI通信障害の報告書で見えた地獄絵図、痛恨のミスから次々と事態が悪化がわかりやすい。しかも、身につまされる。通信障害というのは本当に怖い。しかも、すぐに対策しないと、というあせりが、次々と問題を発生させ、手に負えなくなる。

PoEで90Wを給電することの大変さ

 高電力PoE「802.3bt」について知っておきたいことは、PoEで90Wを給電するということが、どれだけ大変なのか、ということがよくわかる記事である。90Wというのは、かなりの大電力である。組み込み屋の私が設計してきたボードは、30Wでも大電力だった。90Wもあれば、かなりのボードは動くだろう。
 そもそも、ケーブルは、意外に抵抗値が高い。特に通信につかう細いケーブルでは、かなりの抵抗値になる。そこに20A近い電流を流すと、電圧降下も大きいし、熱も大変だろう。そのあたりのことを、よく理解して使う必要がある。USBの電力供給は、距離が短いが、PoEは距離が長いということで、技術課題がかかり大きくなる。