IoTに一括制御端末は必要か?

 前回、IoT応用製品の陥りがちなシーズ指向での話について書いた。Amazonが家電の一括制御端末、スマートホーム促進という記事によれば、AmazonがそのIoT応用製品のハブの位置を狙っているらしい。そのために必要な通信規格Matterも標準化した。さて、どうなんだろう?今現実にIoTとして実用化されているのは、スマホをリモコン代わりにするということだ。その延長線上で考えれば、スマホがハブになるというのが自然だ。でもなあ・・・。一括制御できる端末があれば、いいなあ、とも思うけど、別に、メーカー提供のスマホアプリでもいいような気もする。

流行だからと言ってIoT応用製品を企画したが・・・

 「集めましたIoT」に「こねくりAI」 DX推進で製造業が陥りがちなワナとは?の「集めましたIoT」は、私にも経験がある。私は前職で通信関連の技術開発をしていた。その頃、突如としてIoTという言葉が流行した。通信技術を開発している身としては、IoTというからには、何か製品に応用しなければ、ということになる。そこであるのが、今ある製品にセンサーを搭載し、インターネットで接続すれば、何かできるだろうという発想である。ニーズからではなく、シーズからの発想。しかも、流行だから何かやらないと、ということで、実際には、何もたいしたことはできない。しかも、今までネットには接続されていない製品をネットに接続するので、そのコストを考えると、月額サービスで提供しなければ、という発想になる。
 実際には、そんな月額サービス料を支払っても欲しい機能は提供できない。当たり前である。欲しい機能ではなく、できる機能の積み上げだからだ。バカバカしいことだ。

マイナンバーが漏れるとどうなるんだろう?

 新たにマイナンバーの漏洩が発覚、富士通Japanのコンビニ交付サービスの不具合でという記事を読んで、まあシステム障害は絶対にないとはいえないしなあ、と思った。が、漏れる対象がマイナンバーというのが気になる。クレジット番号もまずいが、この場合は、お金だけの問題だ。でもマイナンバーの場合、健康保険証とか免許証に使うということになっているので、お金以上にやっかいな問題だ。お金の問題は、お金で保証できるが、マイナンバーの場合は、そうはいかないように思う。そもそも、何らかの理由でマイナンバーが漏れたら、どんなことが起きるのかが不明だ。せめて、このあたりのことは、リスク情報として、解説してくれないものだろうか?

NTTの通信障害がソフトバンクへも影響

 NTTの通信障害、ソフトバンクの光回線サービスにも影響によれば、NTTでの通信障害が、ソフトバンクの光回線にまで影響しているという。たぶん、ソフトバンクの光回線の一部にNTTの回線を使っているのだろう。ネットワークでの障害は、どこまで影響するかがわからないのが怖いところだ。

メーカーがソフトウエアで差別化できるか?

 CES 2023の展示から見えた韓国サムスンとLGの変化、ハードからソフトへシフトによると、韓国メーカーもソフトへシフトしてきているという。まあ、ハードウエアで特徴が出せなければソフトにシフトするしかない。ただ、メーカーの場合、ソフトの競争は難しい。スマホアプリとかだと、お試し無料で、継続して使うなら有料で、という事が可能だが、ハードウエア上に搭載されたソフトはそうはいかない。ハードウエアを買いたいと思わせるソフトウエアが必要なのだが、どうなんだろう・・・。結構、難しいと思う。

固定電話でいくつかのサービスが中止になる

 固定電話網のIP移行は24年1月以降、NTT東西が詳細日程を発表という記事に、NTTの固定電話設備のIP化に伴ういくつかのサービスの中止の話が載っていた。マイラインとか、そんなのあったなあというサービスである。さすがにインフラだけあって、こういうサービスを長期間やっているのだ。たぶん、中止にしたところで、ほとんど影響ないサービスだろう。
 一方で、インターネット系のサービスは、ちょっと油断すると、すぐサービス中止になってしまう。どれだけ使っている人がいても、収益性を考えて、サービスを中止するという判断を素早くできるかが重要なのだろうけど、インフラ産業の自覚があるんだろうか、と思うこともある。

Alexa部門のリストラ:継続的なソフトウエア開発の難しさ

 アマゾン「Alexa」部門で大規模リストラ、音声アシスタントは生き残れるかは、アマゾンのリストラだけではなく、そこから音声アシスタントという製品カテゴリに関して考察された記事だ。たぶん、あの価格では儲けがないのだろう。そもそも、ハードウエアとして売りながら、ソフトウエアを更新していく製品というのは、本当に難しい。
 音声アシスタントというユーザーとの接点となる製品を持つことで、他の事業とのシナジー効果を狙い、ハードウエア単体の利益はなくてもいいという話になりがちだ。だが、結局は、ソフトウエアの継続的な開発費用は出てこなくなり、製品としては終わりになってしまう。スマホのように爆発的な数がないと、ソフトウエア開発費を償却できないというのが現実なんだろうなあ。

ガラホからスマホへ乗り換えた話

 ガラホでLINEを使っていたが、使えなくなるというので、仕方なくスマホに乗り換えることにした。今まで、特に不満もなく使っていたものを乗り換えるというのは、本当に面倒だ。しかも、一度、店頭にいったら、iPhone SEの在庫がなく、その場で乗り換えられなかった。もっと高価な最新機種ならあるというのだが、私の使い方では、宝の持ち腐れである。仕方なく量販店でiPhone SEを購入し、回線契約だけ変更することにした。もう本当に面倒だった。

海底ケーブルってすごい

 海底ケーブルはこうやってつくられる、世界3強の一角占めるNEC子会社工場に潜入は、こんなに大がかりな設備でインターネットの基盤が作られているんだ、ということがよくわかる記事だ。我々は、海外のサイトであっても簡単にインターネットでアクセスできる環境に慣れてしまっている。でも、それは、こうした海底ケーブルが支えている。通信の基本は、ケーブル接続である。

通信障害の怖さ

 KDDIの通信障害に関しては、いろんな記事があるが、KDDI通信障害の報告書で見えた地獄絵図、痛恨のミスから次々と事態が悪化がわかりやすい。しかも、身につまされる。通信障害というのは本当に怖い。しかも、すぐに対策しないと、というあせりが、次々と問題を発生させ、手に負えなくなる。