Interface5月号の特集は「ラズベリー・パイ5 大研究」:組み込み技術からみたラズパイ5

 Interface 5月号の特集は、「ラズベリー・パイ5 大研究」。題名の通り、最近発売になったラズパイ5の特集である。さすがにInterface誌らしく、技術面、応用面での内容が満載である。だいたい、ラズパイの記事といえば、Linuxのインストールなどの利用面が多い。本誌では、メインCPUであるSoCとは別に設けられたI/Oコントローラ「RP1」に関する記事があったりと、組み込み技術者が知りたい内容になっている。

Interface3月号の特集は「ゼロから作るシリアル通信」:組み込み技術者必須の技術記事

 Interface3月号の特集は、ゼロから作るシリアル通信[UART/I2C/SPIをPicoで]。シリアル通信は、組み込みの基本的な通信方式である。とはいえ、UARTをきっちりと解説した教科書は、絶版になっているものが多く、なかなか良い教科書がない。
 本特集では、組み込みで今でも使われるUART/I2C/SPIを、その技術的な基本を解説した上で、PicoのGPIOを使って実際に実装するという特集である。
 組み込み技術者が必ず習得すべき技術である。

Interface 2月号の特集は[ルータ&アナライザ]ネットワークプログラミング2024:とがった特集記事

 Interface 2月号の特集は、ルータ&アナライザ]ネットワークプログラミング2024。プロトコルアナライザをESP32で作る。IPv6-IPv4トランスレータをラズパイで作る。さらには、情報指向ネットワーク技術「ICN」という新しい技術の概要の解説と実際にラズパイ上で実装してみる。
 ネットワーク技術と言っても、今までの特集でありがちな、TCPで通信してみようとかではなく、ちょっと技術的にとがった、本誌らしい特集である。

トランジスタ技術1月号の特集は「新生! Arduino Uno R4 本格派ルネサス版」:一気に32ビットマイコンを採用

 トランジスタ技術1月号の特集は「新生! Arduino Uno R4 本格派ルネサス版」。Arduinoの最新版であるArduino Uno R4のマイコンは、ルネサス社の32ビットマイコンRA4M1である。前バージョンのR3のマイコンが 8 ビット・マイコン ATmega328Pであったことを考えると、大幅な性能改善である。でも、Arduinoなので、従来のArduino Uno R3と互換性が高いらしい。
 本号の特集では、大幅に性能UPしたマイコンRA4M1で何ができるかがよくわかる構成になっている。しかも、Interface1月号の特集記事と同様に、AI生成での組み込みソフトウエアにも挑戦している。なかなか興味深い。

Interface1月号の特集は「PCやスマホからマイコンI/O[Bluetooth&Wi-Fi]Pico W 」:ChatGPTを活用してラズパイPicoのソフトウエアを作る企画が秀逸

 Interface1月号の特集は、「PCやスマホからマイコンI/O[Bluetooth&Wi-Fi]Pico W 」。ラズパイPicoで、BluetoothやWiFiを使うという特集である。こういうオーソドックスな技術の話の中に、一風変わった特集がある。
 特設2 ChatGPTに相談,1人でPico/Pico W開発、である。ChatGPTを活用して、ラズパイPicoの組み込みソフトウエア開発をやってみる、という企画だ。Pythonあたりなら、学習データもたくさんあって、ChatGPTの活用も可能だろうけど、組み込みソフトウエアでも、可能だとは思わなかった。面白い試みだ。

トランジスタ技術9月号の特集は、「シン定番STM32ホープの実力!」:STM32の最新情報

 トランジスタ技術9月号の特集は、「シン定番STM32ホープの実力!」。STM32は、品種も多く、評価ボードも安価である。しかも、開発環境が共通ということで、非常に使いやすい。8ピンのSTM32から、高性能のSTM32H5まで、最近のSTM32マイコンに関して解説している。
 製作記事もユニークで、20mVステップUSB可変電源は、非常に興味深い。

トランジスタ技術8月号の特集は「研究! 1万円級ポケット測定器」:個人で測定器を所有できる時代

 トランジスタ技術8月号の特集は、研究! 1万円級ポケット測定器。組み込みソフトウエアは、評価基板さえ購入すれば、あとは全て無料で開発環境を揃えられるという時代になっている。一方、ハードウエアはそうはいかない。数千円で購入できるのは、テスタぐらいだが、それでは、ハードウエアの開発は難しい。せめてオシロスコープは必須である。そのオシロスコープが、1万円台で購入できる時代がきた。その1万円台の計測器の実力を特集している。オシロスコープが特集の中心ではあるが、スペアナとかネットワークアナライザとか、こんなものまで個人で購入できる時代になったのかと思うとびっくりである。当然、安価なので制約はあるが、その制約を含めて、こう使えるという内容になっている。

Interface7月号の特集は「ラズパイPicoで1500行 ゼロから作るOS」:いろんな側面から組み込みOSを勉強できる特集

 Interface7月号の特集は「ラズパイPicoで1500行 ゼロから作るOS」。組み込みOSの仕組みを理解することは、組み込みソフトウエア技術者にとって、最も重要なスキルの1つである。
 今回の特集のポイントは、組み込みOSの標準規格IEEE 2050-2018 を参考にAPI仕様を決めていること、1500行なのでソースコードを読める規模であること、ハードウエアがラズパイPicoであるということである。手軽に購入できるボードの上で動き、読もうと思えば読める規模で、しかも仕様が標準規格準拠なので、勉強しやすく後でも使える。
 かつ、特集記事以外に、「ラズパイPicoで徹底解説!マイコン&CPUメカニズム」ということで、対象ハードウエアに関する記事もある。さらに、ラズパイPicoを使って、ちょっとした回路を追加するときに便利なラズパイPico用拡張基板を入手することもできる。
 いろんな側面から組み込みOSを勉強できる特集になっている。

トランジスタ技術6月号の特集は「作る!わかる!USB Type-C&電源」:組み込みで必要な技術をコンパクトに解説

 トランジスタ技術6月号の特集は、「作る!わかる!USB Type-C&電源」。組み込みでは、通信としてのUSBだけでなく、電源供給源としてのUSB PD技術も重要だ。コネクタの内容も知っておきたい。こうした組み込みでType-Cを使うための技術内容がコンパクトに解説されている。
 特に、第2部の「保存版 USB Type-C&USB PD技術あんちょこ」は重宝するのではないだろうか。

Interface 5月号の特集は「質実剛健 Rust言語 」:組み込み技術者がRust言語に関して最も知りたいことが学べる

 Interface 5月号の特集は「質実剛健 Rust言語 」。Rust言語に興味のある組み込み技術者も多いだろう。だが、Rust言語に関する参考書は少ないし、組み込みに関するものはもっと少ない。本誌の特集は、2部構成になっている。第1特集:C言語と比べて理解する、第2特集:マイコンで動くフル機能Rust。C言語で開発している組み込み技術者から見て、Rust言語に関して最も知りたいことが、この特集で学べるだろう。