ギャンブル中毒症のやっかいさ

 このご時世でも、開けているパチンコ屋がある。でも、行く人間がいなければ、閉めるに決まっている。行く人間がそれだけ多い、ということだろう。
本当に、中毒というのはやっかいである。店名を公開すると言ってるが、そんなことすれば、あそこはやっているみたいだ、と中毒患者が押し寄せるだけだ。

今でもGPIB搭載のデータロガーの新製品:産業界では今でも現役なのか

 「昔は良かった」の声に応え、米キーサイトのデータロガーにGPIBが復活という記事は驚きである。2020年2月に新発売したデータロガーのインターフェースがGPIBだという。
 GPIB・・・。本当に久しぶりに聞く。キーサイト社はヒューレットパッカード社の流れを汲む計測器メーカーだ。GPIBは、そのヒューレットパッカード社の計測器インターフェースだったHPIBを標準化したものだから、キーサイト社のユーザーにはGPIBユーザーが多かったということだろう。
 それにしてもGPIBとはねえ。まあ、今のちゃちなUSBコネクタと違って、本当にがっしりしたコネクタだ。だいたい、USBコネクタにはロック機能がない。産業用に使うには、機構的に少し心配だろう。一方、GPIBのコネクタは、本当にがっしりしている。私も昔、使ったことがあるが、コネクタ・ケーブル周りでトラブった経験は一切ない。高価だったけど。

今風な「オフィス」のやっかいさ

 ある時ふと、前職での上の方の人たちに、いわゆる意識高い系、リア充自慢系の人がいて、うんざりしていたことを思い出した。自分は、根っからの組み込み技術者なので、ノートPCだけでは、仕事できない。コロナウイルスが流行っていても、たまには、会社に行って、オシロにつながった基板と格闘しないと仕事にならない。そういう意味では、今風な仕事スタイルとは縁遠い仕事である。
 でも、前職では上の方にそんな意識高い系の人たちがいたので、職場を、今風な「オフィス」に改装してしまった。パワポ資料を作ることを技術開発だと思っている意識高い系の技術者達は、そのオフィスに満足し、高い評価をしていた。モノが動いてこその技術という、昔の職人気質の私は、うんざりした。定年になって、前職の会社の再雇用に応募しなかった理由の1つに、そうしたギャップがある。まあ、だから、こんなご時世でも、たまには、出社しないと、どうしようもないのだが。何とか、出社は、週1回以下にしようと頑張っている。

NB-IOT方式のサービスが中止:IoTビジネスは難しい

 NTTドコモがLPWA「NB-IoT」方式の提供を終了、「Cat.1」と「LTE-M」は提供継続で、IoTビジネスの難しさを感じた。
 NB-IoTは、キャリアが提供する通信サービスの中でも、低速だが利用料金が安いということで、注目されていたサービスだった。でも、こんなにあっさり中止になるとは。いくら安いといっても、使う側から見ると高かったのだろう。
 通信料金を払ってまで成立するIoTとういうのは、実際には、ほとんどない。限りなく0に近い値段でないと無理なんだろうなあ。

人工呼吸器の設計資料を公開:すごいなあ

 コロナウイルスで重症化した人にとって、命綱が人工呼吸器である。でも、その人工呼吸器不足が言われている。不足するなら作るしかない。そんななか、Medtronic社が人工呼吸器「Medtronic PB560」製造用の全CADファイルおよびPCB回路図を公開というニュースがあった。
 全世界的に見ると、いち早く収束するという可能性は、現時点ではない。人工呼吸器のニーズは当面上昇するに違いない。でも、既存の医療機器メーカーだけでは、すぐに増産できるものでもない。こうした設計情報という企業秘密を公開することで、自社以外でも生産できるように、ということなのだろうが、なかなかできるものではない。
 それに呼応した新型コロナウイルス感染症と闘うため、公開済みオープンソースの設計仕様に基づいた人工呼吸器に向け、リファレンスデザインを作成という動きもある。同社製半導体が多く使われているので、ということらしい。いくら人工呼吸器が増産されても、大した数ではないので、別に売り上げに貢献することもない。なんとか、役に立とうという動きの一環だろう。
 人工呼吸器の異業種タッグが日本でも、書面調査で薬事手続きを数日に短縮によると、行政側でも審査手続きの早期化などを実現するようだ。
 頑張って欲しい。

開発と在宅勤務:両立するところから両立させるしかない

 緊急事態宣言を受けて、私の勤めている中小企業でも在宅勤務が始まった。「開発が止まる」、緊急事態宣言で上がる声 新型コロナが製造業に打撃https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01272/00001/というのは、開発をやっている人間なら、誰しも共感できるだろう。
 私の子供は、化学系の開発で、実験設備がないと仕事できないのに、在宅勤務をやれと言われて、何をするんだと怒っていた。私は、組み込み系で、19インチラックに収まる大きさの基板設計と組み込みソフトウエア実装で、かつ1人でハードウエアもソフトウエアも開発している。こうした事情から、何枚か実装した試作基板の1枚を自宅に持って帰り、在宅勤務をすることにした。まあ、全てが基板で簡潔できるわけでもないので、会社へ行かなくても開発できるわけでもないが、会社に行かなくてもできる仕事もある。
 それぞれの事情の範囲で、在宅勤務と開発とをバランスさせるしかない。

コロナウイルス休校に伴う夏休みの短縮:教室にエアコンがあれば可能だけど

 都立学校の休校、GWまで延長へ 新型コロナウイルスは、この状況では仕方ないのだろう。でも、教育は重要だ。だから、授業日数不足を夏休みの短縮で補おうと計画している自治体もあるらしい。
 でも、である。夏休みは暑い。未だに、学校でのエアコン普及率は低い。日本の夏で、エアコンなしで授業をするなど言語道断としか思えない。熱中病が急増するような気がする。
 経済対策の一環として、学校のエアコン装備をするのも一案かもしれない。

一見ムダに見える業務

 そのムダは「ムダ」ではない、改善が進まない理由は、現場で起きがちな勘違いの典型だ。

 現場は、常に時間に追われている。そのため、ムダに見える業務をカットしてしまって、かえって手戻りするということがよくある。

 この記事の例などもそうだが、開発現場でよくあるのがレビューのカットである。確かに、レビューは時間がかかる。しかも、やっかいなのは、ムダなレビューも存在するので、レビューがムダに見えるということだ。事前に準備された室の高いレビューは、開発の後戻りをふせぎ、技術教育にもつながる。だが、この質の高いレビューが難しい。