ゲルマニウムダイオード1N60

 ゲルマラジオで考えるダイオードのはなしという記事を読んでいたら、1N60というゲルマニウムダイオードの品番が出てきた。本当に懐かしい品番である。ゲルマニウムラジオの主要部品であるゲルマニウムダイオードの定番であった。そういえば、ゲルマニウムラジオは電池がいらなかったなあ、と思い出した。電波をそのまま検波し、クリスタルイヤホンで聞くのである。これを使って、2.4HHzのWiFiの音を聞くというのは、本当に興味深い。SSIDをブロードキャストしている音は「パタパタパタ」らしい。面白いなあ・・・。私の部品箱には、1N60は残っていないが・・・。

設計業務は準備が重要

 設計の心 準備万全、原理・原則に則して愚直に進めるに設計業務における準備の重要性が書かれていた。この例のような経験は、誰しもやったことがあるにちがいない。
 準備をするには、事前検討が必要になる。そして、その事前検討は頭の中でやってはいけない。必ず、何日か前に書き出しておく。そして翌日に見直しをする。本当は、少なくとも1週間前には事前検討をやるべきである。何か不足することがあっても、1週間あればなんとかなるからだ。

ルネサスの顧客サポート:かなり充実しきている

 ルネサスは海外メーカーと比べて、評価ボードがないマイコンも多く、検討のためのハードルが高かった。ところが、以前も書いたのだが最近少しづつ変わってきた印象があった。ルネサスが顧客獲得にあの手この手、営業下手の過去と決別なるかを読んで、その理由がよくわかった。モノはいいのだから、頑張って欲しい。

マイナンバーカードの健康保険証利用:どこの病院もやりたがらないはずだ

 京大病院がマイナカード保険証利用に「NO」を突き付けたワケを読んで、これじゃあ、普及するわけはない、と思った。あまりに、病院側の負担が大きいからだ。今まで、健康保険組合ごとに異なっていたものをマイナンバーカードにするのだから、事務処理が簡潔になって、病院側の手間が省けるというメリットがあるのが本来の姿だと思うのだけど。

冷蔵庫にIoTが必要か?:本当に疑問

 “何でもかんでも「IoT」化”が危険なこれだけの根拠という記事の中に、「冷蔵庫にインターネット接続機能が必要な理由の妥当性を示すのは簡単ではない」という発言が記載されていた。全く同感である。冷蔵庫にインターネット接続機能が必要な理由は、たぶん、たった1つである。IoTという時流に乗って、何か新製品を作りたいメーカーの事情。
 現時点で、IoT化に意味があるのは、データを取得して、最適化することで、コスト削減ができる分野である。何らかの付加価値をもたらすという部分で成功した試しはない。IoT化によるコストを払いきれないのだ。
 冷蔵庫のIoT化というのは、そもそも付加価値が低い上に、ハッキングリスクが高まる。どう考えても、やめておいた方がいい分野である。今の、ハッキング技術を考えると、よほどの付加価値がない限り、IoTは、やめておいた方がいいと思う。

ほとんど活用されていないマイナンバーカードの認証基盤が大量のニーズをさばけるはずがない

 10万円給付に遅延リスク、準備整わぬままの「迅速」推奨があだには、当然の事態だと思う。
 マイナンバーカードには、少なくとも2種類のパスワードが必要だ。そのうち、数字のパスワードは、みんな慣れている。でももう1つのパスワードが何をすべきものか理解している人がどれだけいるかは不明だ。そもそも、マイナンバーカードは、就職の時に、経理にコピーを提出するということ以外の用途で使ったことがある人は、どれだけいるのだろうか?
 そんなマイナーな存在だったマイナンバーカードを使って、大量のニーズをさばくというのが現実的ではないことは、誰が考えてもわかることだ。

ラズパイのカメラ:何かすごいなあ

 実はラズパイにはあまり興味がない。Linuxベースという時点で、組み込み屋の興味が失せるのである。でも、ラズパイ高品質カメラのCMOSセンサーは1/2.3型、C/CSマウントレンズを装着可能という記事は、びっくりした。カメラという用途が確実にあるんだろう。まともなドライバーさえ提供してくれれば、アプリを作るには、やはりLinuxは良い環境には違いない。

一見ムダに見える業務

 そのムダは「ムダ」ではない、改善が進まない理由は、現場で起きがちな勘違いの典型だ。

 現場は、常に時間に追われている。そのため、ムダに見える業務をカットしてしまって、かえって手戻りするということがよくある。

 この記事の例などもそうだが、開発現場でよくあるのがレビューのカットである。確かに、レビューは時間がかかる。しかも、やっかいなのは、ムダなレビューも存在するので、レビューがムダに見えるということだ。事前に準備された室の高いレビューは、開発の後戻りをふせぎ、技術教育にもつながる。だが、この質の高いレビューが難しい。

IT企業と企業の社会的責任

 マスクの高額転売をわざと見過ごしたフリマアプリのモラルは、企業の社会的責任という観点で、IT企業を追求した記事だ。
 企業の社会的責任というのは、言い古されているが、重要な話だと思う。お金は儲ければいいというものではない。社会の役に立ってこその話である。
 そもそも、IT企業は、社会的責任という意味では、疑問を投げかけられている存在である。新しい産業にはよくありがちな話である。私が最も疑問に思っているのは、大手IT企業の税金のがれである。企業の社会的責任の1つに、法人税を支払い社会に還元するという大きな役目があるはずなのだが、モノがからなまい儲けのため、関税も払わずに済むし、税金の安い場所をダミーの本社にすることもできる。
 でも、そんなことをしてまで儲けて一体何になるんだろう?と思うのは、きっと平凡な人間の考え方なんだろうなあ。