組み込みのマイコンのフラッシュROMの速度:ルネサスのRXマイコンはNO WAITで動く

 昔は、ルネサスのマイコンをよく使っていた。でも、最近では、STマイクロとかを選択することが多くなっている。ルネサスの車載用途へのシフトで、車載以外の用途で魅力がなくなっていることや、開発環境のサポートで課題があるように思うからだ。
 最近、ちょっと訳があってルネサスのマイコンを調べていた。RXマイコンのフラッシュROMが、クロック周波数100MHzに対しNO WAITで動くというのを見て、魅力的だなあ、と思った。だいたい、組み込みの場合、フラッシュROMの速度が最大のネックだ。これを解決するために、CPUにキャッシュを内蔵している。これが、組み込みでは、実行速度が定まらない原因にもなってしまう。NO WAITで動けば、そもそもキャッシュなど必要ない。なので、キャッシュの状態で実行速度が左右されるというようなこともなくなる。使ってみたいのだが、小ロットで使うには、開発環境や技術情報の開示などの面で、使う決心がない。まあ、ルネサスからすれば、私の開発のように、小ロットの客は、相手にしないので、何の関係もないのだろうけど。