ホットドッグにはカレー味キャベツ入りが当たり前だと思っていた

 私は、大阪生まれの大阪育ちである。だから、ホットドッグの謎 カレー味キャベツ添えは関西発?の記事を読むまで、ホットドッグにはカレー味キャベツ入りが当たり前だと思っていた。大阪を離れて、30年以上になるが、30歳を過ぎての転勤だったので、関東圏でホットドックを田端事はなかった。だから気づかなかったのだ。
 食べ物の好みは変わる。たとえば、若い頃は漬物がきらいだった。50歳を過ぎて、好んで漬物を食べるようになった。なので、漬物に関しては、大阪の常識は、実は知らない。
 今でも、昔でも、喜んで食べているのは、粉ものくらいだ。

現場に押しつけているんではなく幹部は現場を知らないんだろう

 かんぽ不適切契約で、50歳代の男性郵便局員は「会社は現場に対応も責任も押し付けている。個人で判断できる話でもない」と憤る、という記事があった。
 この記事を読んで思ったことは1つ。会社は現場に押しつけているんではなく、何もわかってないのだろう、ということである。だいたい、大きな組織では、幹部というのは、若い時から出世コースで、現場を知らずに、偉くなっていく。だから、本当に、何も知らないのだ。それを支える中間管理職は、そんな幹部に何も言えない。
 結果として、末端から見て、何でも押しつけてくる、という現状になる。
 組織の階層が多いから、偉くなるには、早く階層を上らないといけない。結果として、現場経験を積む余裕もなくなる。

トラ技8月号の特集は「プリント基板名人のテクニックDVD&攻略本」:また基板の特集-基板設計は奥が深い

 トランジスタ技術 2019年 08 月号の特集は、「プリント基板名人のテクニックDVD&攻略本」。また基板の特集か、と思った。最近のトラ技は基板の特集が多い。KiCADというフリーでありながら本格的なCADと、安く基板を作ってくれるところが出てきて、気軽に基板を作れるようになってきた。でも、実際には、基板設計は奥が深い。しかも、体系的ではない。この特集名にあるように、なんとなく名人芸の世界的な部分がある。だから、著者によって、強調点が違っていたり視点が違っていたりして、またか、と思いながら、つい買ってしまうのだ。
 特に、第3章のアナログ・センスで基板を描く ①グラウンド配線の設計は、基板設計者必読と言ってよい内容になっている。グラウンドは、本当に奥が深い。

自分で手を動かして体得したスキルの価値

 知識として知っているのと、実際にできることの差は大きい。これがわかっていないのが、大企業の研究者だという話は前回書いた。
 ただ、実際には、自分で手を動かして体得したスキルの価値が向上しているという(https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00058/070900010/?P=2)。
 いいことだ。まあ、とは言っても、単なる知識と体得スキルの違いを見分けることのできる経営者がいなければ、研究所のような部門でも、大企業で偉くなるのは、やっぱり技術よりも政治力という現状は変わらない気がする。本当に実力のある若手技術者は、海外に行こうということか・・・。

プログラミングできないソフトウエア研究者:大企業の実態

 ある大企業の研究所ではソフトウエア関連の研究開発を進めているにもかかわらず、研究者はプログラムを書こうとせず、仕様書だけ書いてプログラミングをITベンダーに丸投げしていたという(https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00148/070400068/?P=2)。手を動かさない研究者がまともな成果を出せるはずがない。
 この内容を読んで、当社のことか、と思った大企業の研究者も多いはずだ。私の前職の大企業の研究所でも同じだった。研究費の大半は、外注費だったのである。技術開発とは、技術開発の仕様書を書くことと思っている研究者だらけだった。そして、お金を払って、外注先の企業の技術を向上させていたわけだ。どんな世界でもそうだが、技術の世界では、技術というのは、イコール技術者であることが多い。外注してソースコードを受け取ったって、そのコードを書ける技術者がいなければ、その技術を開発したことにならない。まあ、大企業の偉いさんというのは、現場経験のない人ばかりなので、そんなこともわかっていないのだろうけど。

個人情報開示請求に関する粘り強い取材

 私は、いわゆるネット企業をあまり信用していない。情報というのが、あまりにも曖昧で、あまりにも簡単にコピー・移動が可能だからだ。
 ネット企業に蓄積されている個人情報を開示請求するのは、個人の権利である。だが、この開示請求に関し、まじめに対応している企業は少ない。
 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00052/061900002/?P=1は、そんな企業の姿勢を問う、すばらしく粘り強い取材である。
 ただ、この記事で1つだけ思うことがある。記者は、全ての個人情報を開示することを企業が拒んでいると書いている。
 実際には、ネット企業は、ある個人の個人情報がどれだけ蓄積されているかという全貌をおそらく把握していないのだろう。後から、どんどんサービスが追加されるネット企業では、おそらく、サービスごとに異なる開発部隊が動いていて、異なる個人情報を扱っている。それが蓄積されていて、膨大なサービスの中で、全貌が見えなくなっているのだろう。
 こんな管理状態では、いつ、個人情報が流出しても不思議ではなく、そもそも流出したのかどうかの判断もできないだろう。

美味しいと旨い:違うらしい

 ラジオ番組を聞いていたら、美味しいと旨いとは違う、という話をしていた。私は、旨いの丁寧語が美味しいだと思い込んでいたが、大きな間違いらしい。基本的には、美味しいは、素材の味の表現らしい。たとえば、そろそろサンマが美味しいシーズンとかという表現である。一方で、旨いは料理の表現だそうだ。人の手を加えたものに使う。
 旨いが転じて上手いになったらしい。なので、絵が上手いといえても、絵が美味しいとは言わない。なるほど。

ソラコムの回線が100万回線を超える:すごい

https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1907/02/news049.html#utm_medium=email&utm_source=mn-day&utm_campaign=20190703は、びっくりである。ユーザーは、回線使用料が下がることに関心があるだろうが、私のような外野から見ると、100万回線を超えたということの方に興味がある。
 ソラコムは、IoTに特化したサービスなので、イコール、料金を支払ってでも使うIoTが100万回線あるということである。すごいことだ。
 一方で、そんなものか、ということも言える。コンサルなどは、とんでもない数を吹聴していたからだ。もちろんソラコムを使わずに、他の回線サービスを使うとか、Wi-Fi経由で使っているとか、いろんなパターンがあるので、ソラコムの回線数が、IoTの実態をそのまま反映しているということでもないだろうけど。