Interface 2020年 11 月号の特集は「ESP32で画像処理 プログラム100」。特集名を見ただけでちょっとびっくり。ESP32と画像処理が結びつかなかったのである。ESP32といえば、あのWi-FiモジュールのESP-WROOMで使われているマイコンだ。どちらかというと非力な印象しかない。そのESP32で画像処理をというのだ。まあ、考えてみれば、昔のホストコンピュータよりも高い性能だろうから、できても不思議ではない。が、ちょっとびっくりである。
前にも紹介したが本誌9月号からの短期連載の「特別企画 ラズパイでPLC」はいよいよ応用編である。それぞれにラダーのソースも掲載されている。本誌の読者層にラダーの馴染みのある技術者は少ない(私も何とか読める程度)と思うので、トライしてみるのも面白いかもしれない。9月号を持っていない人向けに、開発環境などを記載した9月号の記事の概要がサイトで公開されているのも親切である。
月別: 2020年9月
自動車からハッキング:いろんな手口があるんだなあ
自動車”が”脆弱性を突く? あっと驚く攻撃手法から学べることは、題名の通り、あっと驚く攻撃手法だ。自動車側のコンピューター側に不正な細工を行い、自動車に専用のインタフェースでアクセスする自動車ディーラーのPCへマルウエアを送り込むというのだ。つまり、侵入の手口がインターネットではなく、自動車というわけである。
情報セキュリティは、攻撃側が圧倒的有利である。いろんな所から侵入できるからだ。その侵入経路は、それこそ、いろいろあると思わなければならない。マイコンと通信I/Fが入っている機器は、全て侵入経路の可能性があるということである。大半の電子機器はあてはまる。
プリンターのメンテナンスボックス
プリンターのメンテナンスボックスを交換するように、というメッセージが出た。今まで長年プリンターを使っているが、このメッセージは初めてである。プリンターのインクだけでなく、こんなものまで交換する必要があるとは。本当にプリンターは金食い虫である。
ちょっとした工夫で使いやすくなる:ユニバーサル基板
ユニバーサル基板も工夫次第で使いやすくなるという例が、小型ユニバーサル基板 ICB-M93Sだ。
部品穴をナンバリングする、ランドの形を変える、それだけのことだ。でも、表面から部品を挿入し、裏面で配線する場合、こうした目印がある方がわかりやすい。
トヨタの仮想人体モデル:すいごいなあ
トヨタ、仮想人体モデル「THUMS」を無償公開した理由という記事の中で、トヨタが開発し、実際に自動車の開発で使ってきた人体モデルの簡単な内容が紹介されている。私のような門外漢から見ると、すごいの一言だ。こういうものが、技術力というのだなあ、とあらためて思った。
評価ボードを専門メーカーに任せる:安く豊富に入手できればなあ
東芝、MikroElektronikaと評価ボードで提携というのは、いい話だと思う。
正直な話、日本の半導体メーカーは、評価ボードが弱い。新製品とともに、評価ボードを出してくるSTマイクロなどと比べると雲泥の差である。半導体だけ出荷されてもねえ。評価ボードを自作してまで、その半導体を使いたいとは思わないことが多いので、評価ボードがない時点で、その半導体の採用をやめるということが多い。
うまく協業してくれればなあ、と思う。
ソフトバンクがARMを手放す:結局そうなるのか
ソフトバンクがARMを手放した。結局そうなるのか、というのが素直な感想だ。当面、ARMは安泰だろうけど、こんなことがあったら、ARMにだけ頼っていてはいけない、という半導体会社も多くなるだろう。M&A先が、半導体会社だからなあ。RISC-Vでは、まだ役不足だ。本来なら、MIPSあたりが、復活というのも面白いのだが、活気がないし。
何にせよ、ソフトバンクは、かき乱しただけだ。
コネクタの製造中止はつらい
組み込み技術、それも製品寿命の長い製品開発をやっていると、部品の製造中止との闘いである。
意外につらいのが、コネクタの製造中止だ。同じ品番を社内で使い回している。だから、新規設計でも、コネクタは、そのまま何も考えずに使っている。今回、設計して、製造中止にぶつかった。さあどうしよう。同じフットプリントで使える代替品もない。まあ、新規設計の方は、新しいものを選べばすむ。でも、既に商品化したものはどうしよう。コネクタだけのために、高い金を費やして、基板設計変更しなければならない。
在宅勤務の日々:休日も規則正しく
在宅勤務で重要なのは、いかに規則正しく生活できるかということだと思う。誰も見ていなくても、きっちり仕事をするための第一歩は、規則正しくだ。
まあ、そんなことをしなくても、きっちり仕事をできる人はいるだろう。でも、私はそうではない。在宅勤務でも、会社での勤務でも同じような時間帯でないと仕事できない。そのため、休日でも、平日と同じ時間帯で生活するようにしている。
なぜかWi-FiがIPv6しか接続されない
ノートPCの電源を立ち上げて、自宅のWi-Fiに接続すると、見ることができるサイトとできないサイトとがある。全く接続できないわけではない。
理由がさっぱりわからないまま、プロパティを見てみると、IPv6しか接続されていない。つまり、IPv6対応のサイトは見られたが、IPv4だけのサイトは見ることができなかった、ということだ。
原因はわかった。でも、なぜこんなことになったのか、さっぱりわからない。IPv6対応のサイトというのは、極めて少ないことも、今回初めて認識した。まあ、有線LANもあるので、面倒さえなければ問題はないのだが、でも気持ち悪い。ネットで調べてもこんな現象は出てこない。さあ、どうしたものか。