増収減益の罠

 顧客要望対応では減益になるは、増収減益の罠2018年に公開された記事なので少し古い記事だが、内容は全く古くない。本当にその通りである。この記事の中に、増収減益は減収減益より悪いという言葉がある。
 すべての経営者に読ませたい言葉である。仕事の量は売り上げに比例する。だから増収となると、本当に仕事量は多くなる。でも減益ということは、その仕事の付加価値が減少しているということだ。増益に転じるための手も打てない状況である。中小企業などは、特に、この罠にはまっているように思う。

小規模FPGAの実態

 私のような組み込み技術者が使うFPGAというのは、グルーロジックを小規模FPGAで実装するというものが多い。昔は、グルーロジック用のデバイスがたくさんあったが、今ではバスドライバなど一部のデバイスしかなくなってきているからだ。FPGAメーカーから見たら、たぶん、小規模FPGAは儲からない領域なのだろう。新製品といえば、高速大規模のFPGAが多い。
 とはいえ、一部のメーカーは、小規模FPGAを製品化している。そんな小規模FPGAのメーカーによる考え方の違いがよくわかるのが組み込みの「一番根っこ」を狙うか否か 戦略が別れる小規模FPGAの現状だ。そもそも小規模FPGA自体があまり記事にはならないので、この記事は貴重である。

不良な客はどこにでもいる

 SIerは「不良な客」から撤退だ! 官公庁でも金融機関でも構うことはないぞは、今ちょうど、不良な客との対応をしているので、共感を持って読んだ。私の仕事はSIerではないのだが、システムを提供するという意味ではよく似ている。この手の仕事は、客の質によって、かなり異なる。トラブルがあったとき、お前の会社は全く信頼できない、とかいう客がいる。もともと、無理があるのを何とかしてきた結果のトラブルなのに、こういう言葉をいう客は、こちらの方から信頼できない。そもそも、こんな客の案件を営業は断るべきである。

アルテラ社がインテル社から独立

 新生アルテラが再誕、インテルからの独立で「FPGAだけに専念できる」によると、インテル社に買収されたアルテラ社が、再びインテル社を離れて、アルテラ社として独立するという。最初、アルテラ社がインテル社に買収されたときは、いい関係だと思った。1つは、インテルの製造技術を使って、高集積のFPGAを開発できるのではないか、ということ、さらに、インテル社の持つ、高速インターフェース技術も応用できそうだということ。さらには、インテル社の有するソフトウエア人材をうまく活用できるのではないか、ということである。
 技術面から考えると、プラス面が多そうに見えるが、マーケット的には、難しかったようだ。インテル社傘下では、ハイエンド製品に注力する必要があり、ローエンドの市場への新製品が出せないというデメリットがあるらしい。なかなか難しいものだ。

えっ、Psocでいつの間にインフィニオン社の製品になったの・・・

 インフィニオンが非車載マイコンをPSoCブランドに統合、エッジAIにも対応らしい。私のように古い組み込み技術者にとっては、PSocというのは、サイプレス社の、アナログモジュールを搭載した、他のマイコンとは一風異なったマイコンであった。でも、知らないうちに、インフィニオン者になり、かつ、一般向けのマイコンブランドになるのだという。半導体業界は、動きが激しい。