発注者のランキングという発想が面白い

 発注者ランキング、受注者が5つの評価軸で採点という記事は、発想が面白かった。ベンダー側の評価は、よく公開されている。IBMとかNECとかが評価されているレポートだ。この記事は、そうではなく、発注側のランキングである。日経コンストラクション関係の記事なので、建築関係の発注に関わるランキングだ。
 建築にせよ、ITシステムにせよ、発注側の実力の有無がプロジェクトの成功/失敗を分ける。そういう意味で、こうしたランキングは面白い。評価の高いところに学んで、発注者側の実力も向上してほしいものだ。

ネットとドブ板営業

 QR決済の勝者を決めるのはドブ板営業、利用者になったらよく分かったは、非常に興味深い分析である。QR決済というネット関連事業の成否は、使える場所の面展開にかかっている。結局は、自社のQR決済を使ってくださいと、営業をかけることが、事業の成否を分けるというのである。
 確かに、使い勝手などに、そんな特徴が出ないシステムである以上、結局は、こうしたことができる体力があるかということになるのだろう。ネット関連事業だからといって、ベンチャーではできないこともあるのだなあ。

現物を知り尽くす

 なぜ、モジュラーデザインがうまくいかないのか?に、エンジン設計の「匠」のエピソードが載っている。エンジンのシリンダーヘッドを触っただけで、「ジャーナルの5番ボルトが緩んでいる」ことがわかったというエピソードだ。これは、いすゞ自動車のエピソードなのだが、同様なエピソードは、いくつか聞いたことがある。本当かどうかは知らないが、でも、現物を知り尽くすと言うことは、こういうことなんだなあ、と思えるようなエピソードだ

村田製作所が積層セラミックコンデンサーの増産投資:これで品不足も解消か?

 村田製作所、総額47億円超のMLCC増産投資を発表
 積層セラミックの品不足は続いているようだ。でも、  ということだ。47億もかける以上、かなりの増産が期待できるはずである。だって、あんなに安価な部品の増産なのだから、かなりの増産でないとペイしないはずである。

流通業界向けに受発注データをやりとり:昔は2400bpsのモデムでやってたなんて

 流通業と銀行のシステム化を支えた「JCA手順」と「全銀協手順」というプロトコルは使ったことはない。この記事を読んでびっくりしたのが、1980年に作られた仕様で、使われていた通信回線が、2400ビット/秒の電話回線用モデムだということだ。まあ、1980年というと、今から40年も昔だから、モデムしかなかったのは確かだが、今と比べて隔世の感がある。

先進技術の導入前に基礎を学び直せ:どの世界でも同じなんだなあ

 先進技術の導入前に基礎を学び直せという記事は、建築関係の技術者の意見だ。でも、組み込み技術からみても、同じだ。たぶん、どんな技術でもそうなんだろう。設計というのは、設計するものが使われる現場を知ってこそのものである。そのためには、基礎が重要というのはその通りだ。

マイコンの草創期を思い出す

 今年は、PC-8001の40周年らしい。私もPC-8001のユーザーだった。それ以上に、マイコンという技術に惹かれ、未だに組み込み技術をやっている。
 TK-80、PC-8001、NECのパソコンはこんな偶然から始まったは、そんなマイコンの草創期の熱気を思い出させてくれる。私自身は、8080ではなく、6800でマイコンを勉強した。なので、ここで触れられているビットインには行ったことはない。でも、アセンブラとBASICしかなかった時代に、マイコンを徹底的に勉強した経験が、組み込みに関する自分の自信をささえているのは確かだ。

基本電子部品大事典:電子部品の特徴が網羅的に解説されている

 転職して、管理職でなくなったので、久しぶりに、自ら製品設計をしている。電子回路は、理論とともに、電子部品の知識が重要だ。理想的なRやCは存在しないので、用途に合わせていろいろな電子部品が存在する。
 これらの使い方は、現場では、OJTによって伝承されてきた。たとえば、部品は周囲温度によってディレーティングを考慮しなければいけないとか、電解コンデンサは低温では電解液が凍結するので役に立たないとか。こうした雑多な知識が網羅されたのが、基本電子部品大事典 (トラ技ジュニア教科書)だ。久しぶりの現場復帰で、この本を読んでみて思ったのは、自分が初心者だったときに、この本に出会っていれば、あんな失敗とかこんな失敗とかをせずに済んだのになあ、ということである。
 体系的ではない。トランジスタ技術の記事を再編集したものだからだ。でも、もともと、部品の知識というものは、理論と違って、雑多な知識の集積である。
 トラ技Jr.教科書というシリーズなので、ベテラン技術者は手に取らないかもしれないが、たぶん、自分の不得意な分野では、参考になることも多いと思う。少なくとも、私は、この本を読みながら、過去の自分の設計ミスを思い出し、先輩からの口伝を懐かしく思い、そして、新たな知識も学ぶことができた。初心者からベテランまで、電子回路に携わる技術者に勧めたい。

セブンネットの前科:なんかレベルの低いミスだ

 7pay問題に揺れるセブン&アイ、6年前にも情報流出を引き起こしていたという記事を見てびっくりした。「いつもの注文」のページのHTMLソースに、カード番号の16ケタ全てと有効期限を記載していたというのである。表示上はマスクしていても、ソースを見れば、丸見え状態である。こんなレベルの低いミスをしていたとはねえ。