Interface 2019年 08 月号の特集は、「AIモダン計測制御の研究[エッジGPU Jetson]」。この特集名だけでは、記事の面白さが伝わりきれない。ロボット・アームをカメラで撮影して、ロボット・アームの姿勢をエッジGPUで姿勢推定し、それを基に、姿勢制御して、ロボット・アームにモノを掴ませるところまでを実現する。まあ、計測制御には違いなのだが・・・。
 AIというと組み込み技術者には縁遠いもののように思うが、実際には、こういう応用もある。しかも、ロボット・アームの制御がクラウドでできるはずもなく、エッジでしか実現できず、組み込み技術の重要な技術の1つになるという説得力もある。
 特別企画の「地図&GPS実験室」では、準天頂衛星システム「みちびき」対応のGPSモジュールの実力を実測している。秋月電子で3000円弱で買えるらしい。なかなか興味深い結果であった。
 新連載で「動かしながら始める量子コンピュータ」が始まった。量子コンピュータの解説記事を何度読んでも理解できなかったのだが、この連載を読むと理解できるようになるのだろうか?少し期待している。

 https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02385/?P=1によると、サークルK・サンクスが使っていたドメイン名が競売にかけられているという。この記事では、このドメイン名を悪い奴が買い取ってフィッシングサイトにするという危惧があると指摘されていた。あり得る話だ。
 この話と次元が違うが、昔、会社の事務所の移転にあたり、会社の電話番号が変更になるということがあった。その時、昔の電話番号をそのまま何年か保持しておくように総務から指示があった。使わないのにお金を払うのだ。なぜかというと、その電話番号を手放したとたん他の誰かの電話番号になる。会社の電話番号が変わったことを知らない人が、その電話番号に会社の名前で電話する。それで迷惑をかけることがあるというのだ。特に電話番号は、取引先には変更のお知らせを送るので、そんな古い電話をかけてくるのは、質の悪い電話セールスであることが多い。だから余計に迷惑をかける恐れがあるのだ。
 ブランドイメージの低下につながるくらいなら、使いもしない電話料金を払うのは、安いものなのだ。結局、5年以上、その電話料金を支払ったことになる(電話料金は、部署負担なので、毎月、使いもしない電話料金の経費処理をしていた)。
 この経験から言って、このドメイン名も何年か持っているべきだったのではないかと思う。ドメイン名の料金くらい安いものだ。競売で入ってくるお金だって、100万円程度らしい。会社の規模からいって、今、手放さなければならない理由は全くない。お粗末としか言いようがない。

 https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00720/042600018/?P=1という記事があった。前職の大企業でいろんなPoCを見てきて、その通りだと思う。
 たぶん、大企業は人が余っているのだ。それも口だけの人が。そういう人は、責任を取らなくてもいい、目立つ仕事を常に狙っている。そんな人に最適の仕事がPoCなのだろう。
 現場はよくわかっている。でも、経営層は、最近流行のバズワードで修飾されたPoCにだまされて、会社の次の方向性だと騙される。社内に閉じ込めておけばいいのに、社外にまでお披露目する。そんな経営者を見て、現場の社員は、冷たい目で見ている。金の無駄遣いだけでなく、現場のやる気をなくす一因でもある。

転職の風景:人生の二期作め

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 ラジオを聞いていたら、人生二毛作という話をしていた。第一の人生と第二の人生を違う場所や違う仕事や違う生き方をしようという提案である。
 私も、定年によって第二の人生に入っているが、人間が不器用なので、会社が変わっただけで、相変わらず組み込みという第一の人生と同じ仕事をしている。まあ、人生の二期作めということかな?

 あるメルマガで、マクドナルド理論という言葉を初めて知った。グループで食事へ行こうという時に、何の案も出てこない時に、マクドナルドにしようか、というと、みんなが急にいろんな案を出してくるという事象から出てきたアイデア創出のための理論らしい。「実行可能なアイデアのうち最低のもの」を提案することによって、議論が始まり、いいアイデアが出てくるという。なるほどねえ。

 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/060400327/?P=1は、生物の世界では知らないが、電子技術の世界では、よくある話の1つだ。ある問題の対策をしたつもりで、かえって問題を広げるという話である。
 特に、よくあるのが、ノイズでグランドプレーンを分割し、フェライトビーズで1点接続するという対策だ。結果的にグラントプレーンのインピーダンスが上昇し、ノイズ対策どころが、通常の動作も不安定になるということが起きたりする。対策というのは、必ず副作用がある。

 Bluetoothイヤホンを愛用している。Bluetoothイヤホンをつけて外を歩いていると、いつも信号機の近くで音が途切れる。ほとんどの信号機で経験する。
 まさか信号機がBluetoothを使っているはずはない。Wi-Fiという可能性もあるが、海外でWi-Fiを使っていた交通システムがハッキングされるという事件もあったので、日本の信号機でそんなことをしているとは思えない。
 ちょっと気になって調べてみた。http://www.signal.co.jp/products/traffic.htmlによると、耐環境型SS無線伝送装置という独自の無線通信装置を使っているらしい。無線局の免許申請が不要ということなので、方式は独自だが、周波数帯としては2.4GHz帯を使っているということなんだろう。

30℃フリップチップ実装:すごい技術だ

 https://eetimes.jp/ee/articles/1906/03/news019.htmlの中で、30℃での実装技術も開発中だとあった。ちょっと非常識な値で、なぜそんなところを目指すのか、少し疑問に思いながら記事を読んでいた。すると、これが実現すれば、耐熱40℃程度のバイオチップやストレッチャブルポリウレタンといった素材に、直接センサーや無線通信チップを実装することが可能になる、とあった。なるほど。通常のシリコンチップは、高温実装でいいのだが、耐熱の低い素材と組み合わせられることで、新しい価値を生み出せるというわけだ。製造技術は、日本のお家芸だ。がんばってほしい。

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45750120W9A600C1000000/?n_cid=NMAIL007によれば、Amazonが米国でドローン配達を開始するらしい。実験は、以前からやっていたが、とうとう実用化の段階に来たということだろうか。日本では、なかなか、決心がつかないが、米国は、思い切ったことをやる。
 モノの自動配達は、車の自動運転に比べ、実用化の可能性は高いと思っている。人に危害を与えそうになれば、ためらわずモノを犠牲にできるからだ。ドローンが破壊されてしまったって問題ない。一方、車の場合は、車に人が乗っている。どう考えても、これが厄介である。安全対策の難易度が圧倒的に上がる。

 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45725330V00C19A6TJ1000/?n_cid=NMAIL007は、表題だけを読んだときは、ボンバルディアが三菱重工の小型ジェット部門を買収するという話なのかと思ったら、記事を読むと逆だった。
 まだ、1機も市場に出していない会社が、赤字とはいえ、既に実績のある会社を買収するというのは、どうなんだろう。早々に手放すことになるんじゃなかなあ。