営業と技術開発との力関係

 技術部門は安請け合いするな、営業からの無理筋の依頼は断るべしは、同感する人が多いだろう。社内で、営業の声が一番大きいという会社は多いだろう。技術開発部門は、いつも営業に押し切られ、何か後追いの仕事をする。一方で、技術開発部門として、新しい技術を開発しても、こんなもの、どうやって売るんだといって、否定される。
 きっちりと対等の関係を結ぶべきだろう。

マイクロチップ社のPICKIT5

 マイクロチップ社のデバッガの新製品が出た。新たなプログラミングおよび接続機能を備えたインサーキット デバッガ/プログラマMPLAB ICD 5,MPLAB PICkit 5の写真の左側がPICKT5で右側がICD5である。ICD4が丸い形だったが、ICD5は角形に変わった。PICKIT5の方は、PICKIT4とほとんど外見は変わっていないようだ。私自身は、PICKIT3しか持っていない。対象デバイスもPICKIT3で十分なので、新しく買う予定はない。

Interface7月号の特集は「ラズパイPicoで1500行 ゼロから作るOS」:いろんな側面から組み込みOSを勉強できる特集

 Interface7月号の特集は「ラズパイPicoで1500行 ゼロから作るOS」。組み込みOSの仕組みを理解することは、組み込みソフトウエア技術者にとって、最も重要なスキルの1つである。
 今回の特集のポイントは、組み込みOSの標準規格IEEE 2050-2018 を参考にAPI仕様を決めていること、1500行なのでソースコードを読める規模であること、ハードウエアがラズパイPicoであるということである。手軽に購入できるボードの上で動き、読もうと思えば読める規模で、しかも仕様が標準規格準拠なので、勉強しやすく後でも使える。
 かつ、特集記事以外に、「ラズパイPicoで徹底解説!マイコン&CPUメカニズム」ということで、対象ハードウエアに関する記事もある。さらに、ラズパイPicoを使って、ちょっとした回路を追加するときに便利なラズパイPico用拡張基板を入手することもできる。
 いろんな側面から組み込みOSを勉強できる特集になっている。

運用でのミスの対処方法は難しい

 マイナカード誤登録、9自治体14件に拡大…ログアウトしていない共用端末で口座上書きという記事で思うのは、こういうミスって、どうやって回避できるんだろうか?ということである。富士通のシステムのミスは論外である。あれは、基本的なことができていなかったバグのようだ。でも、今回のようなことは、どこでも起きうることである。これを皆無にするには、共用端末を認めないという運用が一番だろう。でも、そうはいかない。じゃあ、人が監視するのだろうか?案内人のような人がいて、次に使う前に、必ずログアウトされているかを確認するという対応があり得る。
 実際に、これと似た話があって、先日パスポートのために発行窓口へ行った。その際に、写真を、その窓口近くのセルフ写真で撮影したのだが、係の人が来て、撮影の前後でアドバイスしてくれた。パスポートの写真で失敗することが多いので、係の人を配置しているのだろう。結局は、人がカバーするしかないのかもしれない。

 

分野は違っても仕事の基本は共通

 転職して、前職のマネージャー稼業から脱却して、久しぶりに商品開発を担当して3年経過しようとした時に、またもやマネージャーにと言われて、1年半ほど経つ。実務経験の全くない仕事のマネージャーなので、いろいろわからないことも多かったが、長年やってきたマネージャー稼業なので、1年半もやっていれば、どうすればいいのかわかってくる。実感したのは、分野は変われど、仕事のやり方の基本は共通だということだ。そして、その基本ができてない場合が多い、というのも、前職と現職で共通だった。

トランジスタ技術6月号の特集は「作る!わかる!USB Type-C&電源」:組み込みで必要な技術をコンパクトに解説

 トランジスタ技術6月号の特集は、「作る!わかる!USB Type-C&電源」。組み込みでは、通信としてのUSBだけでなく、電源供給源としてのUSB PD技術も重要だ。コネクタの内容も知っておきたい。こうした組み込みでType-Cを使うための技術内容がコンパクトに解説されている。
 特に、第2部の「保存版 USB Type-C&USB PD技術あんちょこ」は重宝するのではないだろうか。

長期休暇といっても短い

 明日からG/Wである。前職の、大企業のメーカーに勤めていた時は、既にG/Wに入っていた。転職先の中小企業では、暦通りのため、G/Wは明日からなのである。前職の頃、G/W、盆休み、正月休みの途中で、休みに飽きてきた、とか言ってた。今から思えば、贅沢な話だ。今や、あっという間に休暇が終わってしまう。