転職してもうすぐ1年:惰性に陥ってきた自分に反省

 大会社を定年退職後、中小企業に転職し、もうすぐ1年になる。当初は、慣れない環境で、いろいろと大変だった。今は、徐々に慣れてきた。一方で、惰性に陥っていた。何となく、今ある仕事をこなしているだけの自分に気づいたのである。
 転職するときは、前職のようなマネージャーではなく、技術者として、開発を担当できる仕事をしたいという目標で就職活動をしていた。望みがかなって、給料は安くても、担当者として仕事ができている。だが、人間とは不思議なもので、せっかく、やりたかった開発の仕事をやっているのに、惰性に陥っているのである。
 全体としてやりたいことは、書き出せていた。でも、自分にとって、最も明確な新製品開発という業務以外は、ブレークダウンできていなかったのである。具体的にブレークダウンできていないものは、単に願望であって、仕事ではない。当たり前である。
 そんな当たり前のことができていなかったため、目の前で明確になっている仕事だけをやって、満足していた。これでは、惰性に陥るはずだ。困ったものである。政府が言っているように、70歳まで働くようになるなら、まだ9年の年月がある。9年は、長い。その間、惰性で仕事をしたくはない。自分の技術者としての成長も含め、仕事を再構築しよう。