配線にトランジスタを使わないFPGA

 FPGAにブレークスルーか、ビア・スイッチで論理回路面積を1/10未満には、実現すれば、確かにブレークスルーである。
 従来のFPGAは、配線にトランジスタを使ってきた。論理回路にもトランジスタを使っているので、要は、配線にも論理回路にもトランジスタを使ってきたわけだ。この配線にトランジスタを用いずに、不揮発性のビアを使うことで、大幅に面積を小さくできるらしい。
 FPGAで配線が占める領域は、意外に大きい。昔、ザイリンクスのFPGAで、設計した回路が配線できずに困ったことがある。FPGAが登場したばかりのころは、論理回路と配線領域の関係を適切に設計できていなかったのである。FPGAのメ0-カーにすれば、カタログスペックは論理回路数である。限られたトランジスタを、配線領域ではなく、論理回路に振り分けたいと思うのも当然のことだ。でも、配線領域をケチると、結局は使いものにならない。次のバージョンでは、配線領域を増やしました、という宣伝をしていた。まあ、20年以上前の話だ。