運用時に起こる「AIモデルの陳腐化」への対応:運用は難しい

 運用時に起こる「AIモデルの陳腐化」への対応という記事を読んで、AIもやっと運用フェーズに入ったのか、と思った。新しく作ったシステムが華々しく報道される。でも、本当に重要なのは運用フェーズである。運用では、いろんなことが起きる。その中で、かなり大きな課題は劣化問題である。ハードウエアの劣化はもちろん、利用者増による性能劣化や、最近の最大の課題であるOSのパッチへの対抗、新しいセキュリティ問題への対応など、いろんなことが、全て、当初想定していたシステムを劣化させる原因になる。
 AIの場合は、モデルの陳腐化という劣化現象があった、ということだろう。こうした劣化問題にどう対応するかは、ケースバイケースだが、対応手段は、設計時に考慮しておかないと、にっちもさっちもいかなくなる。新しい技術だけに、こうしたノウハウの蓄積が重要なんだろうなあ。