東電の危険予知の乏しさ:想定外を経験していながら・・・

 JRの復旧が遅れていることは、前回書いたように仕方ないと思う。でも、停電がいつまでも続くのは許されない。もちろん、鉄塔が倒れるというとんでもない事態があったのが第一原因であろう。
 でも、東電は、津波という想定外を一度経験している。津波が想定外だったというのは、そうかもしれない。でも、今回は、台風だ。関東圏での観測史上最大の風速といっても、日本での最大ではない。つまり、想定外という言い訳は通用しない。しかも、電力はライフラインだ。鉄道が止まっても人は死なないが、電力が止まると、人が死ぬ可能性がある。
 過去、津波で大失敗をやっている。その経験を活かして、少なくとも想定内の事故については、復旧策を準備しておくべきだった。ライフラインなんだから。これは、明らかに、経営陣の問題だ。
 かなりの人数を現場に投入しているらしい。現場は本当にご苦労様である。現場の努力が報いられるように、経営陣はしっかりしろよ、本当に。