今さら小松左京のSFを読む(つづき)

 小松左京のSFを読んで少しびっくりした、という話を前に書いた。その後で、継ぐのは誰か?というSFも読んだのだが、これにも驚かされた。コンピュータネットワークが、かなり重要な要素として取り入れられているのである。もちろん、古いSFなので、今のインターネットとは異なる。でも、かなり正確にその本質を理解し、書いていることがわかる。私が本書を読んだのは、今から30年以上前のことである。その時には、たぶん、このコンピュータネットワークの部分は、あまり理解していなかったのだと、今になって思う。