台風による交通機関の計画運休への非難:現場を知らないバカのたわごと

 関東圏の台風によって、JRが計画運休した。JRは、8:00まで計画運休するという公示をしたから、8:00には交通が復旧すると思って、8:00に駅に行ったら、まだ復旧していなくて、待たされたという非難があるらしい。
 私も、さんざん待った上で、出勤したので、ウンザリであったということを前に書いた。でも、それは、あくまで私の行動に関わることである。
 だいたい、自然現象に関わることなのに、8:00に復旧すると思っていること自体、バカである。正しくは、8:00までは動きませんということなのである。このことをJRはもっときっちりと発信しておくべきだったとは思うが、この公示を読んで、8:00には動き出すと信じて行動し、そうならなかったからと言って、JRを非難するというのは、現場を知らないバカのたわごとだ。
 現場は、いろんなことで、問題が発生し、そういう問題があるたびに、遅延する。何があっても納期は変えないというのは、現場を知らないエリートがよく言うたわごとだ。でも、安全第一である。そもそも、暴風雨が収まるまで、現場には出られない。作業員の安全が第一だからだ。台風の進路が予報よりも遅かったので、現場に出て安全確認する予定が遅れた。しかも、来た台風が今まで経験したことのない大型だったため、被害も想定よりも大きかった。というのが、たぶん、実体だ。そんなことは、別に、鉄道関係でなくても、何らかの現場を経験している人間なら容易に推測がついたはずである。安全以上に大切なことがあるというのだろうか?本当に重要な仕事なら台風の前には、必ず前泊するのが常識である。作業員の安全と、列車の安全以上に大切なものなどない。
 安全こそ、最も重要であり、それを確保するための遅延であるなら非難するのは筋違いだ。当然、いろんな不手際はあっただろう。それは、次の機会への反省にすべき項目である。反省するべきことは反省すべきだろう。でも、少なくとも作業員の安全と列車の安全という最も重要なことは死守できた。これを評価した上での、反省であるべきだと思う。