製品はシンプルイズベストだ

 中国製TVは「シンプルの極み」、その利点とはという記事を読んで、今や日本は製品化力でも中国に負けていると実感した。パネルやチューナーという基幹部品は優れた部品を使いながらも、仕様をしぼることで回路構成をシンプルにし、TV性能に影響しない部分では安価な部品を使うこことによって、安価な製品を実現しているのだ。
 構成をシンプルにすること、これが製品開発にとって最も重要なことである。プロの技術者とそうでない技術者の違いは、ここにあるのではないかというくらい重要なことだ。
 価格競争に巻き込まれないための高機能化路線によって、日本の製品開発者は、最も重要なシンプルに設計するという技術力を失っているのかもしれない。