線路上で水害を防ぐ:こういう柔軟な発想が素晴らしい

 北陸新幹線が水没した。このニュースを見たときに仕方ないよなあ、と思っていた。だが、北陸新幹線水没、もっと難しい在来線はどこに逃げるかという記事を読むと、線路上に並べておくという対策方法があったらしい。現に、昔、実施されたことがあるという。少し引用する。

 1967年7月、大阪府茨木市鳥飼にある東海道新幹線・大阪運転所の横を流れる安威(あい)川が増水し、所内は水につかった3。当時の国鉄は13編成を京都・鳥飼間の上り線に並べた。保線機械など動かせるものはすべて逃がした。新大阪止まりで鳥飼に入庫する予定の5編成は入庫させなかった。車両の被害はなし。ファインプレーである。

 今回の台風では、事前に、運行休止にしていたので、風の影響、水害の影響が最も少ないであろう線路上に車両を置いておくということも可能だったのである。
 車両は車両基地にというのが、常識である。その常識にとらわれていては、問題解決にはならない。
 柔軟な発想こそが重要ということである。