部屋の電球を屋外から観測すると会話がわかる?:なんかすごい世界だなあ

 部屋の「電球」を観測すると盗聴が可能に、スパイ映画顔負けのLamphoneは、読んだだけでびっくりの技術である。まあ、声というのは空気の振動であり、空気の振動はモノにだって影響を与える。だから、電球の振動から音を再現することだってできるはずである。
 これは、昔は、単に可能性の話だったが、今や、高精度で映像を捉えることができるTVカメラと得られた情報を解析できるコンピュータパワーがある。昔なら絶対に実現できなかったことも、金と時間があれば可能になるというわけである。まあ、一般人には関係ないが。

品質不具合の再発防止:これが難しい

 品質不具合の再発防止、技術と管理の教訓を共に残すべしは、本当にその通りだと思う。この著者の記事は、共感するものが多いのだが、これもそうだ。
 多くの企業が過去に生じた品質不具合を再発させているのである、全くその通りである。何故何度も繰り返すのか?この記事のいうとおりだ。教訓を残すだけで、うまくいくかというと難しいと思う。結局は、設計者依存の部分があるからだ。
 教訓を残すのが無駄だと言っているのではない。品質重視の技術者にとって、この教訓は、非常に重要な情報である。同じ品質不具合は起こさないだろう。だから意味がある。
 でも、そんな技術者は、多くはない。品質意識が低い技術者集団にとっては、こうした教訓は豚に真珠である。だから、何をしても、品質不具合は再発する。その再発の度合いをいかに減らすことができるかが、組織の力なのだと思う。

HPがシリコンバレーから本社を移転

 米HPEもシリコンバレー離れ 本社をテキサスに移転というニュースは、時代の流れを感じさせてくれる。HPといえば、私の若いころ(40年くらい前)には、計測器の雄であり、シリコンバレーの元祖のような存在だった。それが、事業分割し、今ではHPEは計測器の会社ではなくなっている。でも、HPという名前は、電子技術者にとって、何か特別な名前であり続けていたが、それも、とうとう終わりか、と思った。

ホンダが自動運転に力を入れていたとは

 ホンダ、自動運転「レベル3」発売へ 世界初の認可を読んでびっくりしている。1つは、ホンダが自動運転に力を入れていたことだ。いろんな提携話がある中で、ホンダがどこかと提携したという話は聞かなかったので、そんなに力を入れていたとは知らなかった。
 もう1つは、レベル3を巡る制度面では日本が先行しているということである。だいたい、この手の精度整備設計は、いつも後手に回るのに、先行していたとは知らなかった。
 後期高齢者になったら運転免許を返納しようかと思っていたのだが、自動運転車が普及すれば、高齢者も安全に運転できるようになるかもしれない。