品質不具合の再発防止:これが難しい

 品質不具合の再発防止、技術と管理の教訓を共に残すべしは、本当にその通りだと思う。この著者の記事は、共感するものが多いのだが、これもそうだ。
 多くの企業が過去に生じた品質不具合を再発させているのである、全くその通りである。何故何度も繰り返すのか?この記事のいうとおりだ。教訓を残すだけで、うまくいくかというと難しいと思う。結局は、設計者依存の部分があるからだ。
 教訓を残すのが無駄だと言っているのではない。品質重視の技術者にとって、この教訓は、非常に重要な情報である。同じ品質不具合は起こさないだろう。だから意味がある。
 でも、そんな技術者は、多くはない。品質意識が低い技術者集団にとっては、こうした教訓は豚に真珠である。だから、何をしても、品質不具合は再発する。その再発の度合いをいかに減らすことができるかが、組織の力なのだと思う。