どうしてチャンスにはいつの設計変更が伴うのだろうか?:明言だなあ。実際には腰痛も伴うよ・・・

 テスト駆動の本を読んでいたら、「どうしてチャンスにはいつの設計変更が伴うのだろうか?」という文があった。思わず笑ってしまった。
 B2Bの機器を開発している開発者なら、一度は経験したことがあるだろう。
 営業から話がある。ちょっとした仕様を追加してくれれば、XXX台売れるという。その仕様追加は、確かにソフトウエアでできそうだ。チャンスには、設計変更が伴うのである。でも、組み込み機器の場合、もっと悲惨な話が追加される。
 「納期は?」「今月中。ソフト変更だから大丈夫だろう」
 はい。ギリギリ大丈夫です。ソフト変更は。でも、ソフトができるのは、たぶん納期ギリギリだ。この製品は、後でファームウエアをアップデートするようにはできていない。基板にあるJTAG端子からファームを焼き込み必要がある。かくして、ソフトができてから、納品日まで、あと1日という時に、せっせとファームを焼き込み、筐体のネジをしめ、箱に梱包するという作業をするはめになる。納期前の1日というのは、大抵、休日なので、工場メンバーではなく、休日出勤に慣れている開発者がこの作業をやることになる。
 やったことがある人なら理解できると思うけど、この手の慣れない仕事をすると、大抵、腰を悪くする。なので、チャンスには設計変更と腰痛が伴うのだ。

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