大企業の若手技術者が手配師になるのは仕方ないのかもしれない

 若手技術者の退職に悩むトヨタ、在宅勤務で情熱は生まれるかを読んで、少し暗い気持ちになった。私は、技術者は、自分でやった技術しか身につかないと信じている。でも、実際には、そんな時間はなく、手配師になるしかないのが実体のようだ。私が経験してきた組み込み技術で、小規模な開発でしかなかったから、そんな贅沢が言えたのかもしれない。
 まあ、おかげで、大企業を定年退職して、小さな会社で、組み込み技術者として、基板を設計し、組み込みソフトウエアを実装できている。マネージャーとしての雑務をやらなくていいので、本当に快適である。
 技術者というのは、本当に面白い仕事だ。手配師になるくらいなら、大企業を転職しようという気持ちもわかる。せめて、10年だけでも、現場で自分でやれるような環境にできないものだろうか?