Interface3月号の特集は「飛行・走行・航行 ドローン&ロボ制御 」:誌面は数式だらけ

 Interface(インターフェース) 2020年 03 月号の特集は、「飛行・走行・航行 ドローン&ロボ制御 」。飛ばしてみました、動かしてみましたという特集ではない。ちゃんとモデル化を扱った特集なのである。
 たとえば、ドローン。モデルベース設計ということで、まずはモデルの式が出てくる。当たり前だが、モデルの式は、行列のオンパレードである。そして、このモデルを、MATLAB/Simulinkでシミュレーションするのである。解説は、うまく端折られているので、何となく理解できる(というか、できた気にさせてくれる)。ソフトウエアの実装も、PID制御のソースコードが解説される。
 走行の方も負けていない。位置の推定などにカルマン・フィルタを使うということで、こちらも行列のオンパレードである。
 数式ぎらいの人にはお勧めできないが、式そのものはそんなに難しいわけではないので、概要を知るには、面白い特集だ。技術雑誌にしかできない特集といえる。