TOPPERSが64ビットRISC-Vに対応:これで日本でも本格的にRISC-Vが使われるようになるかも

 Armコア一辺倒だった組み込みマイコンの対抗馬として、RISC-Vが登場した。当初は、FPGAで試してみるという程度の話であったが、最近では、面白いデバイスも登場している。
 でも、開発現場としては、ハードウエアだけあっても、使えない。開発環境が重要だ。その中でも、RTOSが占める役割は大きいだろう。今さら、他のRTOSには乗り換えられない、という現場も多いだろうからだ。RTOSでソフトウエアの互換性を担保できそうなら、安いマイコンに乗り換えるという選択肢はあり得る。
 TOPPERSが64ビットRISC-Vに対応、リアルタイムOSカーネルを公開という記事を読んで思ったのは、これで日本でもRISC-Vの採用を検討できる足がかりくらいはできたのではないか、ということである。いろんな君で、日本の組み込みでTOPPERSが果たした役割は大きい。TOPPERSが対応するなら、RISC-Vも比較表には入れられるか、というレベルになったと思う。
 でもまあ、組み込み屋は保守的だから、実際に、乗り換えるには、よほどのコストメリットが重要だろうけど。