毎度の年度末進行:どうにかならなかなあ・・・

 設備ものは、どうしても年度末集中になる。予算というものがあるからだ。そこに、意志決定の後れがともなうと、10月とか11月とかに発注で、予算年度の3月末までに完納という案件が発生する。
 そんな案件は、断れればいいが、受注側も年度がある。こちらは、売り上げ目標が不足していて、無理無理受注してしまう。
 そのしわよせが、全て、現場に押しつけられる。納期確認を何度もやり、人の調整も何度もやりということになる。本当に悪循環である。

iRobot OS:ロボット掃除機以外の機器とも共通の基盤に

 「iRobot OS」でソフトウェアシフトを明確化したルンバ、便利機能を拡張しやすくで、ロボット掃除機の新しいOSについて説明があった。「掃除機も同様にソフトウエア中心へとシフトが進む」というアイロボット社の発言は少しびっくりした。今でも十分ソフトウエア中心の開発でしか作れないような製品だったが、それでもソフトウエア中心にはなっていなかったのか?と思ったのだ。
 新しいiRobot OSで考えているのは「さまざまな家電製品でも共通の基盤として活用できるようにしていく。」ことらしい。1つの製品でポジションを確立し、次を考えると、どうしてもこういう発想になりがちである。でも、そうなのかなあ?この手の拡張方向で成功した例はないような気がする。

IT企業でプログラミングをバカにするとは・・・:絶句

 私は前職の電機メーカーで主としてソフトウエア開発を担当していた。その会社では、ソフトウエアの話は全く通じなかったが、少なくともバカにはされていなかった。外注費が高いので金食い虫とは言われていたが。
 プログラミング経験がない上司から偉そうに「なぜ遅延する」と言われくやしいを読むと、IT企業でプログラミングをバカにする奴がいるとはびっくりである。たぶん、そいつは、プログラミング経験がないことが、実は引け目なのだと思う。何もわかっていなから、余計にえらそうにするのである。

昔はもっときつい残業があったという管理職

 ITエンジニアはつらいよ、「1人月160時間」の要員計画では常に残業が発生という記事を読んで、同感だった。昔はもっときつい残業があったという管理者がいる、というところでは、思わず笑ってしまった。昭和の感覚の連中が今でも残っているとは。
 昔は残業するのが当たり前だった。私は経験したことがないが、社内会議は午後9時からという会社が結構あった。過労死も当たり前だろう。

長年の品質不正は体質化しているだろう

 三菱電機が品質不正の調査を終了、総数197件に上り柵山前会長も課長時代に関与という記事を読んでいて感じるのは、長年品質不正をやっている会社は、それが体質になっているということである。入社時から、品質不正にかかわると、何が正しいかはわからないに違いない。そいう社員が、やがて課長になり、それが体質化していく。

不正に手をそめる・そめない

 勝ち組社員が育ててしまう不正の温床は、メーカー勤務の人間には、よくわかる話である。どんな会社にも、エリート部署とそうでない部署とがある。私は、前職で、エリート部署ではい部署にいた。だが、社内的にはぱっとしない部門とまではいかなかった。まあ、普通の部署であった。そんな部署でも、社内的にはぱっとしない部門に異動するのは、もう技術者として終わりだという見方がされていたのも事実である。
 こうしたことが、社内の暗黙の力関係になり、そこから不正が生まれるというのは、そうだろう。でも、同じような状況でも、不正にまでいかない場合と、不正にいってしまう場合とがある。この差は、何なんだろう・・・。

Gitの公開設定ミスでソースコード流出:ありがちな話だ

 トヨタの「T-Connect」契約者のメールアドレスなど29万件が漏えいの可能性というニュースは、よくある脆弱性にからむ話か、と思ってら違っていた。なんと、ソースコードを公開設定のままGitHubにアップロードしていたことのよるものらしい。
 ある意味、ありがちな話である。設定を確認するといったって、実施するのは人間である。しかも公開設定になっていたとしても、開発者はGitの機能を使うだけなので、そんなことに気づかない。この手のミスは、他にもありそうだ。

プログラミングは手を動かさないと学べない

 独学でも教えてもらってもダメ、プログラミングができない本当の理由は、本当にその通りだと思う。引用する。

結局、どんな手段で学習しようが、プログラミングができない最大の理由は「累計の学習時間が足りていないこと」である。中でも重要なのが、実際に手を動かしてコードを書いた時間だ。その時間が足りていないのが、プログラミングができない唯一の理由だといっていい。

 全くその通りである。それも、継続的に手を動かすことが重要だ。半年もコードを書いていないと、レベルが落ちるのを実感する。

見た目と実際が違いすぎる製品って・・・

 1万円台スマホのカメラは実は飾り、4眼ぽくても実は1眼という記事を読んで、本当にびっくりした。見た目は4眼カメラなのに、実際には、3眼分は飾りで、カメラとして動くのは1眼のみだというのだ。
 まあ、カメラに見える飾りがあってはいけない、ということはないだろうけど、いくらなんでもなあ、と思う。

Interface 9月号の特集は「MATLAB実機開発」:実際に試せる

 Interface 9月号の特集は「6カ月ライセンスで制御/画像/AI MATLAB実機開発」。マイコンの開発ツールは、どんどん無料化して、簡単に試せる時代になってきている。だが、MATLABのようなツールは、まだまだ高価で、個人で簡単に試せるというわけにはいかない。
 モデルベース開発などは、組み込み技術者にも興味がある技術だが、本を読んだだけでは、よくわからない。やはり実際に試せないと難しい。その点、本誌にはMATLABの6ヶ月ライセンスがついていて、来年の1月25日まで無料で試せる。通常の無料評価版は1ヶ月で、これでは、仕事で真剣に評価する以外に試すのは難しかったが、6ヶ月あれば、興味のある機能は試せるだろう。
 特集以外の連載記事も、Yocto Projectではじめる組み込みLinux開発入門とか、RISC-VonFPGA実装計画とか、組み込み技術者の興味のある連載もあって参考になる。