カメラではなく、静電容量タッチキーマイコンを使ってNO WAITで動く、3次元空間で手の動きを検知する「3Dジェスチャーソリューション」と、2次元座標上で手の動きを検知する「2Dジェスチャーソリューション」をルネサスが提供する。
https://eetimes.jp/ee/articles/1904/08/news027.html#utm_source=ee-elemb&utm_campaign=20190409によれば、ルネサスからは、レファレンスハードウェアを開発するための回路図や基板設計データ、部品表などの他、座標演算ミドルウェア、サンプルプログラム、検出座標をモニターする評価ツールおよび、アプリケーションノートなどが提供されるらしい。エッ?評価ボードはないの?
レファレンスハードウェアを開発するための回路図や基板設計データ、部品表は提供されるので、評価したければ、ボードを作れということらしい。STマイクロあたりなら、必ず評価ボードも出荷されていただろう。この手の、本当に使い物になるのかどうか疑問の新技術については、メーカーが評価ボードを提供しないと、誰も手を出さない気がする。
カテゴリー: 組み込み技術
赤外線リモコンのライブラリー:学習させなくてもいいのは便利だが・・・
家電機器リモコンの赤外線データライブラリ提供を開始 家電機器のスマートホーム対応に貢献は、赤外線リモコンのデータをライブラリー化して、同社の製品で、すぐに使えるようにするものらしい。赤外線リモコンの学習型は学習させるのが面倒なので、いい取り組みのように思う。でも、ニュースリリースの中に、「 SMK独自調査を元に最新家電に順次対応」というのが気にかかる、
ということは、家電メーカーから正式にもらってきたデータではないということなのだろうか?このあたり、権利関係が微妙だろうなあ。学習型は、ユーザーが学習させる。リモコンは、自分が買ってきたものなので、自分の所有物の私的利用という範囲でおさまる。でも、会社が、独自調査結果に基づき、再販するというのは、権利関係からいえばグレーゾーンかもしれない。
IoTの時代、赤外線リモコンの仕様くらい、各メーカーが自主的に公開すればいいと思うんだけど。
最低でも20年のサポートが保証されるLinuxカーネル:いろんな用途にLinuxが使えそうだ
高機能なCPU、大容量のROM、RAMが、組み込みマイコンでも使えるようになってきて、組み込みでもLinuxを、という応用は増えている。現に私も、組み込みLinuxを搭載した製品開発をしたことがある。でも、そんな時に問題になるのは、Linuxのサポート問題である。組み込みでは、製品寿命が10年以上あることが多い。一方で、通常のLinuxのLTS(ロングタームサポート)でも、せいぜい5年程度である。
製品寿命が長いといっても、その製品を納入してから使われている期間が長いだけで、通常は、その製品の開発チームは、製品発売時点で解散して、あとはサポート人員が残っているだけである。そんな状況で、Linuxのカーネルのバージョンアップという大ごとは実施できない。つまり、Linixのサポートも製品寿命と同じ期間が必要なのである。そして、実際問題として、結局、そうした製品寿命の長い製品にLinuxを使うという選択肢は、なくなる。
最低でも20年 ―東芝らが取り組む”スーパーロングなカーネルサポート”プロジェクトは、最低でも20年のサポートを目指すということで、こうした状況を打破する素晴らしい取り組みである。ネットワーク機能が必須の時代に、Linuxを使いたいという組み込み機器開発も多いだろう。さすがに、20年もあればOKという製品も多いと思う。この取り組みが、成功することを、心から願っている。
組み込みのマイコンのフラッシュROMの速度:ルネサスのRXマイコンはNO WAITで動く
昔は、ルネサスのマイコンをよく使っていた。でも、最近では、STマイクロとかを選択することが多くなっている。ルネサスの車載用途へのシフトで、車載以外の用途で魅力がなくなっていることや、開発環境のサポートで課題があるように思うからだ。
最近、ちょっと訳があってルネサスのマイコンを調べていた。RXマイコンのフラッシュROMが、クロック周波数100MHzに対しNO WAITで動くというのを見て、魅力的だなあ、と思った。だいたい、組み込みの場合、フラッシュROMの速度が最大のネックだ。これを解決するために、CPUにキャッシュを内蔵している。これが、組み込みでは、実行速度が定まらない原因にもなってしまう。NO WAITで動けば、そもそもキャッシュなど必要ない。なので、キャッシュの状態で実行速度が左右されるというようなこともなくなる。使ってみたいのだが、小ロットで使うには、開発環境や技術情報の開示などの面で、使う決心がない。まあ、ルネサスからすれば、私の開発のように、小ロットの客は、相手にしないので、何の関係もないのだろうけど。
ラズパイのアルミケース:こういうのがないと設置できない
産業向けのRaspberry Pi アルミケースは、ラズパイの形状に合わせたアルミケースだ。それだけの話なのだが、ラズパイを実用で使うためには、こうしたアクセサリ部品がないとどうしようもなくなる。こういう裾野的な製品が出てくると、だんだんと教育用途だけでなく、実用でも使えるようになるのだろう。
トランジスタ技術5月号の特集は「PSoC基板で回路遊び」:久しぶりのPSoC特集
トランジスタ技術 2019年 05 月号の特集は「PSoC基板で回路遊び」。本誌で久しぶりのPSoC特集である。PSoCは、非常にユニークなチップで、チップ内に回路コンポーネントが入っていて、それをコンフィグできる。デジタル回路ならFPGAが大規模にこれを実現しているが、PSoCは、そのコンポーネントにアナログ回路が入っているのがユニークなのである。
ユニークなのだが、実際に、どこまで使いこなせるかといいうと難しい。特に、製品で使うには、あまりにもユニークすぎる。でも、いろんな回路を勉強するには、ぴったりである。入っているコンポーネントは、汎用的なので、なるほど、こう使うのか、ということが学べるからだ。
久しぶりのPSoC特集であるとともに、久しぶりの付属基板付きでもある。
PI32はMIPSだが別に意識はしない
今、PIC32を使おうとしている。PIC自体は、昔から使われている便利なマイコンである。ちょっとした回路を組むよりも、PICで、という用途に使われてきた。
PIC32は、マイクロチップ社のマイコンの32ビット版で、今までのPICコアとは全く互換性のないMIPSコアである。このARM全盛の時代にMIPSコアを使うのもどうかなあ?という躊躇はあるのだが、まあいいだろうと思っている。アセンブラで開発していた時代と異なり、C言語でほとんどの開発ができるので、CPUコアはあまり気にならないからだ。コンパイラがしっかりしていれば、それでOKだ。そういう意味では、MIPSは、昔からあるコアなので、コンパイラは枯れているだろうと期待している。
MIPSのオープン化の第1ステップ
前のブログで、MIPSのオープン化の話題を取り上げたことがある。実際に、その内容が公開された(Wave Computing Releases First MIPS Open Program Components to Accelerate Innovation for Next-Generation System on Chip Designs)。
ISAの仕様だけでなく、開発環境、FPGAでのVerilog実装なども公開されるようだ。
ちょっとした情報がまとまっているページ:頼れるエンジニアの知恵袋
頼れるエンジニアの知恵袋は、ちょっとした情報がまとまっていて面白い。特に、46. ディスクリート・パッケージの種類のページは、ベテラン技術者でも、知らないことが多いだろう。
自社のコア技術をオープンソース化:でもノウハウがあるんだろうなあ
低コストFPGAで深層学習、コア技術をオープンソース化したベンチャーの狙い (1/2) – MONOist(モノイスト)を読んで少しびっくりした。自社のコア技術をオープンソース化しているように思えるからだ。でも、実際には、ビジネスにはプラスなのかもしれない。
安価なFPGAボードとPCで試せる、ということは、投資せずに試せるということだ。やってみて、確かに役に立ちそうという段になって、さて本格的に実用化するには、ノウハウがない。使いたい技術が決まっている以上、この技術を開発した会社に依頼するしかない、ということになる。
つまり、コア技術をオープンソースにしても、ノウハウの部分でビジネスは十分に成立するのだろう。応用と密接に関連した技術分野だからこその戦略だ。