ソフトウエアテスト自動化の教科書:基本的な考え方が学べる

 テスト工数を削減したいというのは、ソフトウエア開発で大きなニーズの1つだとおもう。その手段の1つがテスト自動化ということで、ソフトウェアテスト自動化の教科書 〜現場の失敗から学ぶ設計プロセスという本を読んでみた。
 内容は基本的なもので、この本を読んだから、すぐに自動化にとりかかれるかというとそうはいかない。それは、当たり前で、自動化というのは、手動でやっていたソフトウエアテストを単に自動化するだけのものだからだ。そもそものテストのバリエーションが広いのでそれを自動化する方法は、それぞれの現場で工夫するしかない、
 この本を読んで最も参考になったのは、自動化の最大の目的は、デグレの防止である、ということだ。デグレ防止のためのテストを自動化することで、結果的に、新しいリリースごとにデグレが防止され、品質は上がる。でも、新しい機能は、やっぱり最初は、手動でやるしかない。その手動テストの中で、自動化でき、自動化することで工数削減できる部分だけ自動化する、という当たり前のことを、あらためて認識した。
 もう1つは、テストをスクリプトで書けないと、結果的には、自動化できないという指摘である。プログラミングなしで使えるテストツールは結局は使いものにならない。確かに。
 テスト項目を整理して、自動化できるものをピックアップして、PYTHONでテストスクリプトを作るところから始めようとおもった。

偽メール:ライフカードを装うメールが来た

 Amazon装うメール、20年夏から1.8億通 カード情報狙うという記事があった。私のところには、偽Amazonからではなく、偽ライフカードからメールが来た。しかも、私の使っている複数のメールアドレスのうち、2つまで来た。かなりメルアドが流出しているようだ。気をつけないといけない。

マイナンバーカードがからむとシステムは動かない

 健康保険証 「誤り3万件」が映すマイナンバーの不思議は、マイナンバーカードの運用に関する矛盾点がよくわかる記事である。
 せっかくのデジタルシステムなのに、手作業が混じってしまう。過渡期ゆえの一過性の問題であればいいのだが、この記事を読む限りでは、どうも制度設計そのもの問題で、根深い問題になりそうに思える。

言行不一致にもほどがある:Word 2007を使っているセキュリティ機関???

 PDFでセキュリティー機関の情報が漏洩、47カ国調査で分かったお寒い現状にはあきれてしまった。今でもWord 2007を使っているセキュリティ機関があるらしい。ソフトの更新はセキュリティ対策の基本だ。それを、セキュリティ機関が守れていないなんて。
 まあ、営業自粛をさせておきながら、夜遅くまで大人数の宴会をやる厚労省の役人もいることだから、こんなものかもしれないが。
 あと、この記事でびっくりしたのは、PDFファイルに属性情報を残すことの恐ろしさである。思ったよりも、いろんな情報を公開してしまうようだ。

マイナンバーカードの保険証:あんまりメリットないしねえ

 マイナカード保険証利用、本格運用先送り トラブルで。相変わらず官公庁がらみのITはうまくいかない。そもそものスタートがまず間違えている。マイナンバーカードの普及率が低いから、何か用途を、という思いつきで保険証ということになったとしか思えない。そして、それを実装する稚拙さ。官公庁というのは、実務をさせると最低の組織である。何か考えて、予算をつけることに徹するべきなんだろうと思う。