今風な「オフィス」のやっかいさ

 ある時ふと、前職での上の方の人たちに、いわゆる意識高い系、リア充自慢系の人がいて、うんざりしていたことを思い出した。自分は、根っからの組み込み技術者なので、ノートPCだけでは、仕事できない。コロナウイルスが流行っていても、たまには、会社に行って、オシロにつながった基板と格闘しないと仕事にならない。そういう意味では、今風な仕事スタイルとは縁遠い仕事である。
 でも、前職では上の方にそんな意識高い系の人たちがいたので、職場を、今風な「オフィス」に改装してしまった。パワポ資料を作ることを技術開発だと思っている意識高い系の技術者達は、そのオフィスに満足し、高い評価をしていた。モノが動いてこその技術という、昔の職人気質の私は、うんざりした。定年になって、前職の会社の再雇用に応募しなかった理由の1つに、そうしたギャップがある。まあ、だから、こんなご時世でも、たまには、出社しないと、どうしようもないのだが。何とか、出社は、週1回以下にしようと頑張っている。

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