人工呼吸器の設計資料を公開:すごいなあ

 コロナウイルスで重症化した人にとって、命綱が人工呼吸器である。でも、その人工呼吸器不足が言われている。不足するなら作るしかない。そんななか、Medtronic社が人工呼吸器「Medtronic PB560」製造用の全CADファイルおよびPCB回路図を公開というニュースがあった。
 全世界的に見ると、いち早く収束するという可能性は、現時点ではない。人工呼吸器のニーズは当面上昇するに違いない。でも、既存の医療機器メーカーだけでは、すぐに増産できるものでもない。こうした設計情報という企業秘密を公開することで、自社以外でも生産できるように、ということなのだろうが、なかなかできるものではない。
 それに呼応した新型コロナウイルス感染症と闘うため、公開済みオープンソースの設計仕様に基づいた人工呼吸器に向け、リファレンスデザインを作成という動きもある。同社製半導体が多く使われているので、ということらしい。いくら人工呼吸器が増産されても、大した数ではないので、別に売り上げに貢献することもない。なんとか、役に立とうという動きの一環だろう。
 人工呼吸器の異業種タッグが日本でも、書面調査で薬事手続きを数日に短縮によると、行政側でも審査手続きの早期化などを実現するようだ。
 頑張って欲しい。