米ザイリンクス、7nmプロセスで製造:インテルの10nmプロセスよりも先を行っている

 旧アルテラ社が10nmプロセスのFPGAを出荷したというニュースを見て、インテル社に買収された効果だというような感想を以前書いた。でも、米ザイリンクス、7nmプロセスで製造する新世代FPGA「Versal」を出荷開始という記事によれば、ザイリンクス社は7nmプロセスらしい。こちらは、ファブレスで製造は台湾TSMC社だ。ファブレスの方が最新プロセスを使えるのかもしれない。コストもひょっとすると安いかも・・・。

激しいスマホの競争:サムソンは世界シェア1位からたった6年で圏外へ

 サムスン、スマホ復活遠く 中国で生産終了という記事は、スマホという業界の競争の激しさにびっくりさせられる。たった6年で、ほぼ市場か忘れ去られてしまうようなシェアに陥落してしまうとは。
 スマホの開発費は安くはない。日本企業では、とても回収できるような額ではないので、事実上撤退してしまっている。でも、サムソンまで、とは。そういう意味では、アップルはしぶとい。

STマイクロのマイコンがシェア2位に

 シェア2位に躍り出たSTの汎用マイコン事業戦略は、まあ、順当な話か、という印象だ。古くから組み込みに関わっている私でも、STマイクロを知ったのは遅かった。最初に、ある部署でSTマイクロのマイコンを使うことに決めたと聞いた時は、信じられなかった。それほど、日本では存在感のないメーカーだった。それが、あっという間にメジャーなメーカーになってしまった。
 怒濤のようなSTM32の多品種展開と、開発環境の整備が、うまく噛み合ったのだろう。ただ、モノとしての展開はいいのだが、技術文書などのドキュメント面は、かなり弱いという印象がある。企業としても、そうしたドキュメントへ費用をかけるというのは難しいとは思う。でも、提供されるドキュメントのメインが、ソースコードからDoxygenで生成した文書をPDF化したもの、というのは、少し手を抜きすぎだと思う。もう少し頑張ってほしい。

マイクロソフト社がAndroidスマホとは:さすがにAppleとは組めないだろうからねえ

 Microsoft、スマホ再び 2画面折り畳み・Android採用は、びっくりしたが現実的な選択かもしれない。WindowsはPCの世界だけで、という戦略の方が、開発パワーも発散しないし。Surfaceも意外に人気あるようだし。
 ブラウザも独自エンジンをやめたし、こういう柔軟性こそがマイクロソフトの持ち味なのかもしれない。