マイクロチップ社のコード・カバレッジ・ツール:有償らしい

 ソフトウエアのホワイトボックステストをする際に必要なツールがコード・カバレッジ・ツールだ。C0とかC1とか、テストのカバレッジの定量基準もある。でも、実務上重要なのは、C0とかC1とかの数値を100%にすることではない。とても、ありえないようなテストパターンを追加しないと100%にならないことが多いからだ。そんなことに時間を費やすなら、非機能要件のテストに時間を費やす方が、品質に貢献すると思う。
 実際には、実行されたコードを見て、エッ?ここがテストされてないの?と開発者が気づくことで、大きなバグを免れるというパターンが一番有効なのではないか?と思っている。
 でも、組み込みでは難しい。どの経路を通ったかというログを、実メモリーに残し、それをツールが吸い上げ、表示するという複雑な処理が必要だからだ。マイクロチップ社が、MPLAB Code Coverageというツールを発表した。是非使いたいと思っていたら、有償オプションだった。しかも、無料で一定期間お試しという評価版もない。直販ショップの価格で、9万円弱なので、ホビー用途には使えない。小さな企業だと、何も評価せずに、とりあえず買っておこうというレベルの金額でもない。せめて、評価版を用意してほしい。