Analog DevicesがMaxim買収を完了

 Analog Devices、Maxim買収を完了というのは、組み込み技術者にとっては大きなニュースだ。既にリニアテクノロジーを買収して、今では、製品系列は品番から旧アナデバか旧リニアテクノロジーかわかるが、営業的には1つの会社になっている。
 組み込みでは今でも現役の、RS232CやRS485のトランシーバは、主要なデバイスがAnalog Devicesブランドになる。部品集約とかされて、今使っているトランシーバが製造中止になったりしたら大変である。

Interface 10月号の特集は「3Dプリンタ&メカ設計入門」:Interface誌でメカ設計とは・・・

 Interface 2021年 10 月号の特集は「3Dプリンタ&メカ設計入門」。3D CADの使い方の話も載っていて、いつもとは違う感じである。だが、組み込みの世界は、電子回路と組み込みソフトだけでは完成しない。クラウド連携よりも、組み込みに近いのがメカ系であることは確かだ。
 2D CADは図面を読み取る技能が必要だったが、3D CADなら、うまく使えれば、モノの形がわかりやすいので、組み込み屋がメカ設計にトライするなら、3D CADの方がいいかもしれない。ちょっと、トライしてみたくなった。
 第2特集は「C/C++でMicroPython拡張」。これは組み込みの話である。「STM32向けを流用して,ラズベリー・パイPicoとRZマイコンで試す」という記事は、自分が開発しているマイコン基板でMicroPythonを動かそうと言う時に役立つだろう。もっと大変なのだと思っていたのだが、この記事の中に「特定のマイコンでMicroPythonの仮想マシン機能を動作させるだけなら半日もあれば実装できる」とある。これも、ちょっとトライしてみたくなった。

雷雨で停電:たった1分の停電でも大変

 雷雨で停電した。1分ほどだったのだが、それでも、ネットの接続が切れてしまって、大変だった。在宅勤務をしているときは、ネット接続がないと仕事にならない。
 大きな設計に関するファイルをセーブ中にネットが切断されたりすると大変である。やはり、雷雨がある時には、メールチェックくらいにしておく必要がある。
 一方で、ノートPCなので、1分くらいの停電では、なんともない。昔、デスクトップPCなら、確実にぶつ切り状態だった。

またみずほ銀行のシステム障害:いくらなんでもねえ・・・

 みずほ銀行でシステム障害https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210820/k10013213351000.htmlというニュースを読んで、ちょっとあきれた。
 いくらなんでも、多すぎないのか?まあ、これだけ大規模なシステムなのだから、大変なのはわかるが。
 このシステムとは比べものにならないほど小さな1万行程度の組み込みアプリでも障害は起きる。原因がわからず、連続して障害を起こしてしまうこともある。でも、みずほ銀行のシステムのように、優秀な技術者を集め、長期間のテストをして、こういうことになるのは、根本設計がどこか間違っているとしか思えない。これだけ障害を起こすと、現場は、対症療法に精一杯で、根本原因をさぐるという仕事ができていないのだろう。

1700年代から建築記録が存在:すごいなあ

 1700年代から建築記録が存在、竹中工務店の驚くべき「竣工建物データベース」https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00933/072400079/?n_cid=nbpnxt_mled_kmは、題名通り驚くべき話である。竹中工務店が施工した建物の図面が1700年代から残っているのだという。
 業種は異なるが、メーカーで製品の設計資料が50年とか残っている会社はほとんどないのではないか?ソフトのソースコードになると10年前のコードも見つけられないとかあるような気がする。そもそも、転職後の会社では、設計資料そのものはほとんど作られていない。ソフトの設計資料もほとんど作らず、いきなりコードを書いている。私にとっては、それも驚くべき話だ。驚く次元が全く異なるが。

コロナのワクチン接種を完了

 コロナのワクチン接種を完了した。住んでいる自治体でファイザーのワクチンを接種した。1回目は少し腕が痛いだけだったが、2回目は翌日に38℃近い熱が出た。解熱剤を飲んで熱を下げた。翌日と翌々日も、37℃くらいの微熱があった。インフルエンザのワクチンでこんな経験はないので、やはり副反応は強いようだ。

なぜなぜ分析ができる職場がうらやましい:そもそも仕組みというものがない

 「なぜなぜ分析」の狙い 不具合対策は仕組みの改善までは、前職なら納得の内容である。でも、転職して今の職場では、こういう議論ができる職場がうらやましい。今の職場は、開発の仕組みすらないからだ。開発は、全て、属人的である。回路図と部品表しか残っておらず、設計ドキュメントは何もない。流動の激しい職場なので、設計者は残っていない。何とか、まともなドキュメントを残そうよ、と言っているのだが、忙しいから、で終わりである。

逆ポーランド電卓:HPの関数電卓が逆ポーランドだった

 超コンパクトな逆ポーランド電卓が自作できる工作キットが登場って、そんな用途あるんだろうか?
 逆ポーランドの電卓というと思い出すのは、HPの関数電卓である。高校の物理の教師が持っていて、逆ポーランドという不思議な入力方法を教えてくれた。後から自分で電卓のソフトを書いてみると、逆ポーランドは、スタックを使ってきれいに実装できることがわかった。そんな思い出がある。
 でも、今でも逆ポーランドの電卓を使っている人はどれだけいるんだろう?少なくとも、私は、逆ポーランドの電卓は買ったことはない。というか、そもそも関数電卓そのものも30年以上買っていない。その30年前の関数電卓が今でも現役で使えている。
 普通の電卓は、何度も買い替えているのに、この関数電卓だけは動いている。