トランジスタ技術2月号の特集は700号記念第2弾】世界が広がる!プリント基板作りのススメ」:現役技術者にも役に立つであろう技術記事と、昔からの愛読者が思い出に浸れる広告プレイバック記事

 トランジスタ技術2月号の特集は、「【700号記念第2弾】世界が広がる!プリント基板作りのススメ」。プリント基板特集では、CADやガーバーなどの、ツール寄りの話になりがちであるが、今回の特集は、実際の配線テクニックが解説されているので、プロの技術者にも参考になる。
 別冊付録1の保存版 オシロとプローブ 正しい波形の測り方は、オシロスコープの使い方を簡潔に学べる。この手のことは、意外にOJTでしか学べないので、間違った使い方をしている技術者も多い。
 昔からの愛読者にとって、最も興味深かったのは、トランジスタ技術 広告プレイバックだ。トランジスタ技術といえば、豊富な広告である。広告も1つの情報入手手段だった。なつかしい広告が再掲されていて、面白い。そういえば、こんな会社があったなあ、という思い出に浸ってしまった。

休日の急な呼び出し:呼び出した本人は反省がない・・・

 昨日、休日で昼食を食べようと思っていたら、現場で休日対応中の担当者から電話がかかってきた。ちょっと問題が発生したので、来て欲しいという。
 正直な話、こういう対応が一番いやである。そもそも、いきなりである。急に出て行く必要がある。本人は、もともとの予定だったからいいが、こちらは予定外だ。そもそも、わざわざ休日にやらなくてもいい仕事なのに、気があせって休日にやってしまって、問題を起こすという、よくありがちな話である。実力のない担当者ほどやりがちで、本人は休日まで頑張っているんだからということで、他の人間を巻き込んだ反省はない。困ったものだ。

遅い時間の会議は本当に嫌だ

 今の会社は、営業主体の中小企業である。そうすると、定時内は営業に出ている人間が多く、必然的に打ち合わせは定時以降になる。製造業だった前職と比較して、最もいやな部分がここである。
 定時以降は、自分の仕事の区切りをつけるための時間にしたいのに、会議でつぶされる。それも、つまらない会議が多い。時間に対して、甘いのだ。

CESがリアル開催

 CESが3年ぶりの本格リアル開催、ラスベガスに活況再びという記事を読んで、3年ぶりか、と少し驚いた。CESに参加したことはないが、ニュースは必ずウォッチしていた。少し影響力は衰えたとはいえ、やはり技術の最先端であることは確かだからだ。モノに関わる新製品は、やはり実際に見て、触ってみないとわからない部分が多い。

Interface 2月号の特集は「Linux開発&デバッグ術50:デバッグにフォーカスしているところが本誌らしい

 Interface 2月号の特集は「Linux開発&デバッグ術50」。デバッグ術にフォーカスしているところが、本誌らしい。組み込みでは、デバッグ術が重要だからだ。組み込みLinuxの経験者は、それほど多くないので、こうした経験者の手法を勉強できるのは有益だろう。
 2月号定番の別冊付録のInterfaceコンピュータ手帳も便利だ。

トランジスタ技術1月号の特集は「、「【700号記念特別号】バイポーラ/MOS/SiC/GaNトランジスタ回路」:700号記念の付録、企画記事がすごい

 トランジスタ技術1月号の特集は、「【700号記念特別号】バイポーラ/MOS/SiC/GaNトランジスタ回路」。
 古くからの本誌の愛読者にとっては、技術解説よりも700号記念の特集記事の方が興味をひいてしまう。
 別冊付録2は、何と創刊号の復刻版。広告も復刻されいて、創刊号の1964年というのは、こういう時代だったのか(私は、子供だったので、この時期のことは何も知らないが)とか、興味深い。
 別冊付録1は、国民的トランジスタ2SC1815とは。少し前の電子技術者なら誰もが使っていたトランジスタである。これが、なぜ、こんなに愛用されてきたかが解説されている。これが生産中止になると知った時は、代わりに何を使えばいいのだろうかと途方にくれたのを覚えている。
 企画記事では、名作プレイバックとして、あの定本シリーズの著者である岡村 廸夫氏が本誌で連載した記事が掲載されている。今でも学ぶところは多いはずだ。

固定電話でいくつかのサービスが中止になる

 固定電話網のIP移行は24年1月以降、NTT東西が詳細日程を発表という記事に、NTTの固定電話設備のIP化に伴ういくつかのサービスの中止の話が載っていた。マイラインとか、そんなのあったなあというサービスである。さすがにインフラだけあって、こういうサービスを長期間やっているのだ。たぶん、中止にしたところで、ほとんど影響ないサービスだろう。
 一方で、インターネット系のサービスは、ちょっと油断すると、すぐサービス中止になってしまう。どれだけ使っている人がいても、収益性を考えて、サービスを中止するという判断を素早くできるかが重要なのだろうけど、インフラ産業の自覚があるんだろうか、と思うこともある。

Alexa部門のリストラ:継続的なソフトウエア開発の難しさ

 アマゾン「Alexa」部門で大規模リストラ、音声アシスタントは生き残れるかは、アマゾンのリストラだけではなく、そこから音声アシスタントという製品カテゴリに関して考察された記事だ。たぶん、あの価格では儲けがないのだろう。そもそも、ハードウエアとして売りながら、ソフトウエアを更新していく製品というのは、本当に難しい。
 音声アシスタントというユーザーとの接点となる製品を持つことで、他の事業とのシナジー効果を狙い、ハードウエア単体の利益はなくてもいいという話になりがちだ。だが、結局は、ソフトウエアの継続的な開発費用は出てこなくなり、製品としては終わりになってしまう。スマホのように爆発的な数がないと、ソフトウエア開発費を償却できないというのが現実なんだろうなあ。

ガラホからスマホへ乗り換えた話

 ガラホでLINEを使っていたが、使えなくなるというので、仕方なくスマホに乗り換えることにした。今まで、特に不満もなく使っていたものを乗り換えるというのは、本当に面倒だ。しかも、一度、店頭にいったら、iPhone SEの在庫がなく、その場で乗り換えられなかった。もっと高価な最新機種ならあるというのだが、私の使い方では、宝の持ち腐れである。仕方なく量販店でiPhone SEを購入し、回線契約だけ変更することにした。もう本当に面倒だった。

コミュニケーションギャップの一因:おっさんビジネス用語

 「エイヤ」「テレコ」「鉛筆なめなめ」、若者に伝わらないおっさんビジネス用語という記事は笑ってしまった。まあ、60歳台の私でも使わないぞ、という言葉もあるが、今でも使ってしまう言葉もある。そして、それが正しく通じていないこともよくわかった。
 何となく言葉の意味はわかっても、その言葉に込められたニュアンスが伝わらなければ、こんな言葉を使っても意味はない。普通の言葉を使う方がいいのだ。
 とはいえ、「ほぼほぼ」なんかは今でも多用している。おっさん用語だとも気づいていなかったからだ。言っている本人は、ニュアンスまで伝わっていると思っていた。そうではなかったのだなあ・・・。