ラズパイのアルミケース:こういうのがないと設置できない

 産業向けのRaspberry Pi アルミケースは、ラズパイの形状に合わせたアルミケースだ。それだけの話なのだが、ラズパイを実用で使うためには、こうしたアクセサリ部品がないとどうしようもなくなる。こういう裾野的な製品が出てくると、だんだんと教育用途だけでなく、実用でも使えるようになるのだろう。

トランジスタ技術5月号の特集は「PSoC基板で回路遊び」:久しぶりのPSoC特集

 トランジスタ技術 2019年 05 月号の特集は「PSoC基板で回路遊び」。本誌で久しぶりのPSoC特集である。PSoCは、非常にユニークなチップで、チップ内に回路コンポーネントが入っていて、それをコンフィグできる。デジタル回路ならFPGAが大規模にこれを実現しているが、PSoCは、そのコンポーネントにアナログ回路が入っているのがユニークなのである。
 ユニークなのだが、実際に、どこまで使いこなせるかといいうと難しい。特に、製品で使うには、あまりにもユニークすぎる。でも、いろんな回路を勉強するには、ぴったりである。入っているコンポーネントは、汎用的なので、なるほど、こう使うのか、ということが学べるからだ。
 久しぶりのPSoC特集であるとともに、久しぶりの付属基板付きでもある。

PI32はMIPSだが別に意識はしない

 今、PIC32を使おうとしている。PIC自体は、昔から使われている便利なマイコンである。ちょっとした回路を組むよりも、PICで、という用途に使われてきた。
 PIC32は、マイクロチップ社のマイコンの32ビット版で、今までのPICコアとは全く互換性のないMIPSコアである。このARM全盛の時代にMIPSコアを使うのもどうかなあ?という躊躇はあるのだが、まあいいだろうと思っている。アセンブラで開発していた時代と異なり、C言語でほとんどの開発ができるので、CPUコアはあまり気にならないからだ。コンパイラがしっかりしていれば、それでOKだ。そういう意味では、MIPSは、昔からあるコアなので、コンパイラは枯れているだろうと期待している。

自社のコア技術をオープンソース化:でもノウハウがあるんだろうなあ

 低コストFPGAで深層学習、コア技術をオープンソース化したベンチャーの狙い (1/2) – MONOist(モノイスト)を読んで少しびっくりした。自社のコア技術をオープンソース化しているように思えるからだ。でも、実際には、ビジネスにはプラスなのかもしれない。
 安価なFPGAボードとPCで試せる、ということは、投資せずに試せるということだ。やってみて、確かに役に立ちそうという段になって、さて本格的に実用化するには、ノウハウがない。使いたい技術が決まっている以上、この技術を開発した会社に依頼するしかない、ということになる。
 つまり、コア技術をオープンソースにしても、ノウハウの部分でビジネスは十分に成立するのだろう。応用と密接に関連した技術分野だからこその戦略だ。