ダークウェブ向けのデータセンター:NATOの施設跡にあったとは・・・

 犯罪の巣窟ダークウェブはあの軍事施設の跡地にあった、ドイツ警察が暴いた闇という記事は本当にびっくりである。きっちりと捜査し、逮捕者を出せたという成果といい、その施設がNATOの施設跡だったといい、TVドラマのようだ。事実は小説よりも奇なりというのは、このことだろう。

FOMAとiモードってまだサービスをやってたんだ:キャリアサービスの息の長さ

 ドコモがFOMAとiモードを終了へ、6年半先の2026年3月にというニュースを読んで、私と同じ感想を持った人も多いだろう。キャリアというのは、一旦始めたサービスをやめるのは容易ではない。採算とかの以前の部分がある。
 楽天がキャリアを始めているが、本当に、こんな覚悟はあるのだろうか?

GEの航空機エンジンのモノからサービスへが実はビジネスになってないとは

 IoTの成功例として必ず引用されてきたのが、GEの航空機エンジンの保守ビジネスである。エンジンに積んだセンサーからデータを集めて分析し、継続的にメンテナンス・サービスを提供するということで、IoTによって、モノ売りからサービスへ新しい価値を提供できるということと、データの価値を活用するということで、大きな賞賛をあびてきた。
 ところが、GEも見落としたIoT成功の条件によると、このサービスは、そもそも顧客に求められていなかったのだという。顧客である航空会社は「センサーからのデータを基にしたメンテナンスなら自分たちでやっている。データサイエンティストも社内にいて、データ分析ができる体制が整っていた」のだ。もちろん、こういう会社ばかりではなく、GEのサービスを必要とするような航空会社だってあったはずだ。しかし、人材の豊富な大手なら、データサイエンティストが社内にいたに違いない。なぜなら、もっと収益に直結する顧客予測に基づく航空運賃設定でデータ活用していただろうからだ。
 モノ売りの会社がサービスを提供することの難しさを実感する話である。

激しいスマホの競争:サムソンは世界シェア1位からたった6年で圏外へ

 サムスン、スマホ復活遠く 中国で生産終了という記事は、スマホという業界の競争の激しさにびっくりさせられる。たった6年で、ほぼ市場か忘れ去られてしまうようなシェアに陥落してしまうとは。
 スマホの開発費は安くはない。日本企業では、とても回収できるような額ではないので、事実上撤退してしまっている。でも、サムソンまで、とは。そういう意味では、アップルはしぶとい。

マイクロソフト社がAndroidスマホとは:さすがにAppleとは組めないだろうからねえ

 Microsoft、スマホ再び 2画面折り畳み・Android採用は、びっくりしたが現実的な選択かもしれない。WindowsはPCの世界だけで、という戦略の方が、開発パワーも発散しないし。Surfaceも意外に人気あるようだし。
 ブラウザも独自エンジンをやめたし、こういう柔軟性こそがマイクロソフトの持ち味なのかもしれない。

ファイアウオール製品の脆弱性:かなりやっかいな話だ

 売れ筋ファイアウオール製品に深刻な脆弱性、国内だけで1000台超が危ない状態というのは、かなりやっかいな話だ。セキュリティを守る製品に脆弱性があったわけで、せっかく高価な鍵をつけたのに、実はすぐに開けられる欠陥だったというのだから。

ブロードコムがシマンテックを買収:チップメーカーがセキュリティソフト会社を買収して何するんだろう?

 ブロードコムが巨額買収、シマンテック法人事業を約1.1兆円でというニュースには、びっくりした。組み込み技術者にとって、ブロードコムは、通信関係に強いチップベンダーである。一方、シマンテックといえば、インターネットのセキュリティソフト会社という組み込み技術者には少し遠い存在だ。通信とインターネットということで、どこかにシナジー効果があるのかもしれないけど・・・。

セブンネットの前科:なんかレベルの低いミスだ

 7pay問題に揺れるセブン&アイ、6年前にも情報流出を引き起こしていたという記事を見てびっくりした。「いつもの注文」のページのHTMLソースに、カード番号の16ケタ全てと有効期限を記載していたというのである。表示上はマスクしていても、ソースを見れば、丸見え状態である。こんなレベルの低いミスをしていたとはねえ。

 

サークルK・サンクスのドメイン名が競売:いくら何でも早すぎるだろう

 https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02385/?P=1によると、サークルK・サンクスが使っていたドメイン名が競売にかけられているという。この記事では、このドメイン名を悪い奴が買い取ってフィッシングサイトにするという危惧があると指摘されていた。あり得る話だ。
 この話と次元が違うが、昔、会社の事務所の移転にあたり、会社の電話番号が変更になるということがあった。その時、昔の電話番号をそのまま何年か保持しておくように総務から指示があった。使わないのにお金を払うのだ。なぜかというと、その電話番号を手放したとたん他の誰かの電話番号になる。会社の電話番号が変わったことを知らない人が、その電話番号に会社の名前で電話する。それで迷惑をかけることがあるというのだ。特に電話番号は、取引先には変更のお知らせを送るので、そんな古い電話をかけてくるのは、質の悪い電話セールスであることが多い。だから余計に迷惑をかける恐れがあるのだ。
 ブランドイメージの低下につながるくらいなら、使いもしない電話料金を払うのは、安いものなのだ。結局、5年以上、その電話料金を支払ったことになる(電話料金は、部署負担なので、毎月、使いもしない電話料金の経費処理をしていた)。
 この経験から言って、このドメイン名も何年か持っているべきだったのではないかと思う。ドメイン名の料金くらい安いものだ。競売で入ってくるお金だって、100万円程度らしい。会社の規模からいって、今、手放さなければならない理由は全くない。お粗末としか言いようがない。