品質不正問題が体質になる原因

 前回、品質不正問題がなぜか体質になってしまう、という話を書いた。
 なぜ、体質になってしまうのだろう?
 三菱などの大企業は、新卒一括採用である。たぶん、今でも、社員の大半は新卒採用だろう。そうなると、そもそも、新卒採用の社員が品質不正問題に気づくかという疑問がある。何も知らずに入った部署でやっていることに疑問を持たないというのはよくある。
 さらに、部署を異動することでキャリアを積むエリート組以外は、同じ部署で何年も変わらないという固定的な人事も問題なのだろう。銀行などでは、不正防止のため、一般社員でも定期的に異動させる、という話があるが、メーカーではそうはいかない。
 この環境の中では、一度できた前例はそのまま踏襲することが正しいということになり、それが体質になっていくのではないだろうか?

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