生体認証技術の危険性:端末に閉じるのが正解だと私も思う

 生体認証決済「Amazon One」への期待と懸念で、生体認証のセキュリティは、ID・パスワードのセキュリティとは異なることを強調していた。これは、以前から指摘されていることで、ID・パスワードなら、万が一漏れた場合は、変更すればいい。でも生体認証は変更できない。これほど重要なモノはないのである。これをオンラインの認証に使うなど絶対にやるべきではない。あくまで、ローカルな、何かあれば、捨ててしまえるものにすべきである。
 利便性と引き換えにしてはいけないものが世の中にはあると思う。ドラマなどで、厳重機密の部屋に入るのに虹彩認証を使うシーンが良く出てくる。その職業上の必要性と、万が一の場合のデメリットを把握した上で、ある特定の人たちが使うのならいい。
 でも、そんなことまで考えずに、キャッシュカードあたりで使うのは大反対だ。別に、暗証カードでいいじゃないか。一部の銀行で使われている静脈認証なんか、絶対に嫌である。