有名企業での品質不正が次々と報道されている。トヨタまで不正をやっているとは、品質重視の日本企業があきれるような話である。この根っこは深いと思う。トヨタ・小林製薬、頻発する不正と過失という記事を読むと、つくづくそう思う。この記事の中に、不正の原因構造が記載されていた。どれもこれも、その通りと思わせる。その中でも無理な目標設定というのは、よくある話である。経営層というのは、若いころから、出世レールに乗らないと偉くなれない。あっという間に、課長、部長という中間管理職を通過して、えらくなっていく。これが落とし穴で、中間管理職として、現場の仕事の難しさを経験することなく、偉くなる。この人たちには、現場の仕事の本当の難しさは理解できない。目標というには、指示すれば達成できるものだと思っている。
カテゴリー: 開発業務
ルネサス社のデジタルプラットフォーム戦略:今一つピンとこない
ルネサスのアルティウム買収が真価を発揮するのは2030年?という記事は、なかなか興味深かった。ルネサス エレクトロニクス社のオンライン会見に関する記事だ。本来なら、事業セグメントとか、新製品のラインアップとかが主体になるはずなのだが、アルティウム社買収のシナジー効果に関する記事が半分以上を占めていたからである。
組み込み業界でもソフトウエアが重要になっているとはいえ、アルティウム社は電子CAD主体のメーカーである。どうも電子CADと開発ツールを整理してデジタルプラットフォームを一つにまとめるという戦略らしい。わかったような、わからないような話だ。ソフトウエア開発ツールと電子CADとが1つのプラットフォームになるという姿が今一つピンとこない。
今でもFORTRAN???
Pythonがますます独走、Fortranが2カ月連続でトップ10入り 50プログラミング言語の人気ランキングという記事は驚いた、えー、Fortranが人気トップ10??
Fortranは、かなり古い言語である。昔はFORTRANと全て大文字で書いた。昔の文字入力には、小文字などなかったからである。古い言語はCOBOLとか大文字だけの言語名であること多い。昔々(おおよそ50年ほど前)、情報工学科で最初に学ぶ言語はFORTRANだった。当時のバージョンはFORTRAN66である。今では、なんと古い言語仕様かと思うが、その当時は、数値計算にはFORTRANだった。行列計算とかのライブラリーがそろっていたからだ。でも、そんな昔の言語が、バージョンがあがって進化した言語仕様になっているとはいえ、驚きである。
泥沼プロジェクト
泥沼プロジェクトがどうして発生するのか、どういう経緯で泥沼化するのかを端的に説明するのは難しい。25歳のITエンジニア、泥沼プロジェクトの常駐がおっくうで欠勤するを読めば、よくわかる。品質の低いシステムを納品して本番稼働させたときは、QA(品質保証)対応や不具合改修が次々起こり、火消しの「もぐらたたき」が始まりまる、という記述はその通りだ。かつて、泥沼プロジェクトの火消しをやらされた時の光景がうかぶくらいである。
システムは難しい:Vポイントの障害
VポイントとTポンととがとうごうされた。その初日からシステム障害だ(新生Vポイントが出足つまずく発進 2日連続で障害発生).。本当にシステムは難しい。特にこれだけ大規模な会員がいると、どれだけ試験しても、何か起きるだろう。
うるう日処理をしていないミス:本番環境で、こんなことがあるの?
「うるう日」設定ない機器がエラー、4県警で免許証作成でシステム障害…スギ薬局も一時精算できずというのは、信じられないような初歩的ミスだ。西暦で4で割り切れる年はうるう年である。まあ、付帯条件があって、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年はうるう年ではないのだが、こんな例外は2100年までやってこないので、普通のシステム開発では考える必要はない。まあ、それ以前に、うるう年がどうかを判定するライブラリー関数は用意されているはずなので、そもそも、うるう日があることさえ意識すればいいはずである。かつ、テストだって簡単だろう。ということを考えると、このミスは、うるう日があることを仕様に入れていないことが最大の問題である。かつ、テストする側も気づかなかったという本当に初歩的なミスだ。なんか信じられない。
小規模FPGAの実態
私のような組み込み技術者が使うFPGAというのは、グルーロジックを小規模FPGAで実装するというものが多い。昔は、グルーロジック用のデバイスがたくさんあったが、今ではバスドライバなど一部のデバイスしかなくなってきているからだ。FPGAメーカーから見たら、たぶん、小規模FPGAは儲からない領域なのだろう。新製品といえば、高速大規模のFPGAが多い。
とはいえ、一部のメーカーは、小規模FPGAを製品化している。そんな小規模FPGAのメーカーによる考え方の違いがよくわかるのが組み込みの「一番根っこ」を狙うか否か 戦略が別れる小規模FPGAの現状だ。そもそも小規模FPGA自体があまり記事にはならないので、この記事は貴重である。
不良な客はどこにでもいる
SIerは「不良な客」から撤退だ! 官公庁でも金融機関でも構うことはないぞは、今ちょうど、不良な客との対応をしているので、共感を持って読んだ。私の仕事はSIerではないのだが、システムを提供するという意味ではよく似ている。この手の仕事は、客の質によって、かなり異なる。トラブルがあったとき、お前の会社は全く信頼できない、とかいう客がいる。もともと、無理があるのを何とかしてきた結果のトラブルなのに、こういう言葉をいう客は、こちらの方から信頼できない。そもそも、こんな客の案件を営業は断るべきである。
流行だからと言ってIoT応用製品を企画したが・・・
「集めましたIoT」に「こねくりAI」 DX推進で製造業が陥りがちなワナとは?の「集めましたIoT」は、私にも経験がある。私は前職で通信関連の技術開発をしていた。その頃、突如としてIoTという言葉が流行した。通信技術を開発している身としては、IoTというからには、何か製品に応用しなければ、ということになる。そこであるのが、今ある製品にセンサーを搭載し、インターネットで接続すれば、何かできるだろうという発想である。ニーズからではなく、シーズからの発想。しかも、流行だから何かやらないと、ということで、実際には、何もたいしたことはできない。しかも、今までネットには接続されていない製品をネットに接続するので、そのコストを考えると、月額サービスで提供しなければ、という発想になる。
実際には、そんな月額サービス料を支払っても欲しい機能は提供できない。当たり前である。欲しい機能ではなく、できる機能の積み上げだからだ。バカバカしいことだ。
営業と開発の関係
営業が無理して取ってきた案件で、問題が発生している。あまりにも複雑で、顧客がやっかいな案件である。売り上げが目標達成していないと、えてして、こういうことになりがちである。とりあえず、案件確保できれば、あとは、開発の責任だからだ。本当は、営業というのは、会社の過去なのだから、最後まで責任を取る必要があるのだが、そうはなっていない。