トヨタ、仮想人体モデル「THUMS」を無償公開した理由という記事の中で、トヨタが開発し、実際に自動車の開発で使ってきた人体モデルの簡単な内容が紹介されている。私のような門外漢から見ると、すごいの一言だ。こういうものが、技術力というのだなあ、とあらためて思った。
カテゴリー: 開発業務
コネクタの製造中止はつらい
組み込み技術、それも製品寿命の長い製品開発をやっていると、部品の製造中止との闘いである。
意外につらいのが、コネクタの製造中止だ。同じ品番を社内で使い回している。だから、新規設計でも、コネクタは、そのまま何も考えずに使っている。今回、設計して、製造中止にぶつかった。さあどうしよう。同じフットプリントで使える代替品もない。まあ、新規設計の方は、新しいものを選べばすむ。でも、既に商品化したものはどうしよう。コネクタだけのために、高い金を費やして、基板設計変更しなければならない。
在宅勤務の日々:開発環境のコンパクト化
実際の開発を在宅でできる最大のポイントは、開発環境がコンパクトなことだろう。
まず、基板のサイズだが19インチラックに収納する機材を開発しているので、なんとか自宅の机の上に置くことができる。かつ、最近のデバッガは、JTAGデバッガなのでコンパクトだ。しかも、PCのパワーがあるので、ノートPCでもビルドできる。まあ、ディスプレイはさすがにノートPCの画面では開発する気がせず外付けが必要だ。あとは、USBハブくらいが必要というところか。
在宅勤務の日々:60歳を過ぎて初めて在宅勤務を経験
まさか、自分が在宅勤務をすることになるとは思わなかった。前職は大企業だったので、数年前から在宅勤務のトライをしていた。でも、自分には関係ないと思って、断固として在宅勤務は避けていた。
でも、今や、在宅勤務できる仕事は、できる限り在宅勤務をするというのが時代の趨勢である。現職は中小企業なのだが在宅勤務ができるので、仕方なく在宅勤務をはじめて4ヶ月ほどになる。この間、やってみてわかったことも多い。とはいえ、60歳を過ぎてまで、在宅勤務をやることになるとは、思ってもみなかった。
久しぶりに古い開発装置を使う
転職してから、PIC32で開発をしていた。ちょっと、事情があって、古い製品のソフトを必要があった。どのくらい古いかというと、開発装置にROMライターがついていた。こんな開発装置を見るのは、本当に久しぶりである。74C256というのは、昔、使っていたことがある。でも、本当に昔だ。
開発装置との接続は、RS232C。しかも25ピンDSUBである。
だが、この開発装置のソフトは、Windows10でも動いている。大したものだ。

パワポ、エクセルで使える回路図記号:ちょっとした報告書に便利
ちょっとしたプレゼンや報告書に回路図を載せたい時がある。それが、既にある回路の一部ならいいのだが、そうでないこともある。その回路が、たとえば、部品3個程度なら、一々、回路図ツールを使って入力し、パワポやエクセルに貼り付けるのは面倒だ。電気用図記号パーツ(パワーポイントフリー素材)は、そのちょっとした要求にこたえてくれる素材である。便利に使わせてもらっている。
どうしてチャンスにはいつの設計変更が伴うのだろうか?:明言だなあ。実際には腰痛も伴うよ・・・
テスト駆動の本を読んでいたら、「どうしてチャンスにはいつの設計変更が伴うのだろうか?」という文があった。思わず笑ってしまった。
B2Bの機器を開発している開発者なら、一度は経験したことがあるだろう。
営業から話がある。ちょっとした仕様を追加してくれれば、XXX台売れるという。その仕様追加は、確かにソフトウエアでできそうだ。チャンスには、設計変更が伴うのである。でも、組み込み機器の場合、もっと悲惨な話が追加される。
「納期は?」「今月中。ソフト変更だから大丈夫だろう」
はい。ギリギリ大丈夫です。ソフト変更は。でも、ソフトができるのは、たぶん納期ギリギリだ。この製品は、後でファームウエアをアップデートするようにはできていない。基板にあるJTAG端子からファームを焼き込み必要がある。かくして、ソフトができてから、納品日まで、あと1日という時に、せっせとファームを焼き込み、筐体のネジをしめ、箱に梱包するという作業をするはめになる。納期前の1日というのは、大抵、休日なので、工場メンバーではなく、休日出勤に慣れている開発者がこの作業をやることになる。
やったことがある人なら理解できると思うけど、この手の慣れない仕事をすると、大抵、腰を悪くする。なので、チャンスには設計変更と腰痛が伴うのだ。
私の最も多いC言語のミス:case忘れ
あー、またやってしまった。1時間近くデバッグしていたら、結局、caseを忘れていた。switch分の最初のコーディングの時はいいのだが、後で、caseを追加するときに、caseというキーワードを入れるのを忘れるのだ。でもコンパイラはエラーを吐かない。なぜなら、case文でcaseを忘れると、goto文のラベルと解釈されるからだ。自分でも嫌になる。
大企業の若手技術者が手配師になるのは仕方ないのかもしれない
若手技術者の退職に悩むトヨタ、在宅勤務で情熱は生まれるかを読んで、少し暗い気持ちになった。私は、技術者は、自分でやった技術しか身につかないと信じている。でも、実際には、そんな時間はなく、手配師になるしかないのが実体のようだ。私が経験してきた組み込み技術で、小規模な開発でしかなかったから、そんな贅沢が言えたのかもしれない。
まあ、おかげで、大企業を定年退職して、小さな会社で、組み込み技術者として、基板を設計し、組み込みソフトウエアを実装できている。マネージャーとしての雑務をやらなくていいので、本当に快適である。
技術者というのは、本当に面白い仕事だ。手配師になるくらいなら、大企業を転職しようという気持ちもわかる。せめて、10年だけでも、現場で自分でやれるような環境にできないものだろうか?
GPU上のソフトを自動変換できるの?
私は、別にAIには興味ないし、GPUだって開発に使ったことはない。でもFPGAで”GPU級”のAIアクセラレーター実現を目指すという記事には興味がある。記事を読む限りでは、GPUコードを変換し、FPGA上で動作できるようにするソリューションのようだからだ。用途はAIで、推論エンジン「Zebra」というのを使う時に限るようだが、それにしても、そんなことが可能なんて、ちょっとびっくりである。
だいたい、古い技術者は、自動変換という言葉は全く信じていない。実務で使うような複雑なシステムで、自動変換がまともに使えたためしがないからだ。今回のソリューションは、どうなんだろう?まあ、私自身が使うことはないけど。