劣化した接点を復活させる:現場の知恵はすごいなあ・・・

 劣化した接点を復活させる「必殺技」は、確かに必殺技である。センサーやリレーの接点が劣化するというのは、よくある話である。基本的には、部品を交換するしかない。ただ、接点がっかするような製品の場合、製造が古く、部品を交換しようにも、その部品が入手できないことが「非常に」多い。そういう場合、大電流を流すと接点が復活するという話である。こんな裏技があるとは、知らなかった。さすがに現場の知恵である。

TIからPLDの新製品

 最大 40 個分の組み合わせ回路,順序回路,アナログ回路を 1 個のデバイスに統合することを可能にしたPLD 製品ラインアップ TPLD1201は、少し驚いた新製品だ。今さらPLDの新製品が出るとは思わな型。しかもTIから。
 でも、よく考えてみたら、TIはロジックICの老舗である。TTLの74シリーズなど、基本的な回路は今でも品番ごと覚えている。だが、いつのころからか、マイコンに周辺機器が集積されてきたことで、外付けのロジック回路を使うことが減ってきた。
 それでも、ロジックICが必要な時はある。とはいえ、ロジックICの品ぞろえが豊富だった時代ならともかく、今現在では、標準のロジックICを組み合わせて回路を作るよりも、PLDで作った方が有利な場合も多いだろう。今後もTIは、ロジックICを作り続けてほしいものだ。

CP/Mの後継のRTOS

 CP/Mは、昔使ったことがある。ハードディスクなどなく、フロッピーディスクからOSを起動していた時代のOSである。フロッピーディスクの交換を自動認識してくれずに、キー入力して教えてあげる(何のキーだったか覚えてないけど)必要があった。これをよく忘れて、ファイルセーブに失敗することがあった。
 MS-DOSに敗れしCP/Mの落とし子「Real/32」はRTOSとして生き抜いたによれば、そのCP/Mの流れをくむRTOSがあったなんて、驚きである。CP/Mの後継として紹介されているDR-DOSも使ったことがある。この記事で書かれているように、MS-DOS 5.0/6.0とDR-DOS 5.0/6.0ではDR-DOSの方が技術的に優れていたと思う。でも、その頃は、
OSよりも、アプリケーションの時代であり、OSを選ぶ基準は、OSそのものではなく、そのOSで動くアプリケーションが重要な時代になっていた。

若手が辞めていく組み込み技術

 10歳ほど年下の他社の組み込み技術者と話をした。自社で、若手の組み込み技術者を育てても、辞めていく、というのだ。まあ、若手技術者の立場でいうと、この時代に、C言語と、クロス開発環境での開発というのは、時代遅れなのだろう。技術者としても、一定の需要はあるものの、今からの成長分野とも思えない。
 なかなか、厳しい技術分野である。

アナログデバイスがFPGAの会社を買収

 ADI、組込みFPGAを手掛けるFlex Logixを買収というのは、面白いニュースである。ADIは、名前の通りアナログ半導体の大手メーカーである。その会社が、FPGAの会社を買収するとは。アナログだけでなく、アナログ+デジタルでの新しい技術を提供するという狙いなのだろうけど、本当に興味深い。なんだか、世の中は、デジタル全盛、ソフトウエアファーストが流行りだが、それだけでモノが作れるわけはない。

なんでもスマホでいいわけではない:専用ハードが必要なことも

「ポケトーク」がアプリからハード重視の戦略に回帰、理由は米国での急成長にありという記事は、スマホ全盛の時代にあっても、用途によっては専用ハードの需要があるということで、興味深い。ホケトークは翻訳アプリである。翻訳アプリならスマホでいいだろう、というのが普通の考え方である。でも、セキュリティなどの理由で、スマホを持ち込めない場所で、翻訳が必要なシーンはある。そんなときに、翻訳アプリしか動かない専用ハードが必要らしい。なるほどねえ、である。

想像力の限界が品質の限界:結局は設計者

 組み込みソフトウエアは異常系との闘いである。もちろん、システム系のソフトウエアでも異常系処理は重要な課題である。だが、組み込み系の貧弱なマイコンと、コストギリギリで設計されているセンサ、アクチュエータ類の中で、異常系をどう処理するかは、組み込み系ならではの部分がある。
 山浦恒央の“くみこみ”な話という記事の中に、いい言葉があった。「想像力の限界が品質の限界」。確かに、こんな異常が起きるのではという異常の想定は、設計者の想像力にかかっているところがある。もちろん、それだけではない。それぞれの開発プロジェクトで蓄積されてきたノウハウがあり、かなりの部分は、そうした知見を再利用できる。でも機器特有の問題は、やはり設計者の想像力にかかっていることは間違いないだろ。