評価ボードを専門メーカーに任せる:安く豊富に入手できればなあ

 東芝、MikroElektronikaと評価ボードで提携というのは、いい話だと思う。
 正直な話、日本の半導体メーカーは、評価ボードが弱い。新製品とともに、評価ボードを出してくるSTマイクロなどと比べると雲泥の差である。半導体だけ出荷されてもねえ。評価ボードを自作してまで、その半導体を使いたいとは思わないことが多いので、評価ボードがない時点で、その半導体の採用をやめるということが多い。
 うまく協業してくれればなあ、と思う。

ソフトバンクがARMを手放す:結局そうなるのか

 ソフトバンクがARMを手放した。結局そうなるのか、というのが素直な感想だ。当面、ARMは安泰だろうけど、こんなことがあったら、ARMにだけ頼っていてはいけない、という半導体会社も多くなるだろう。M&A先が、半導体会社だからなあ。RISC-Vでは、まだ役不足だ。本来なら、MIPSあたりが、復活というのも面白いのだが、活気がないし。
 何にせよ、ソフトバンクは、かき乱しただけだ。

コネクタの製造中止はつらい

 組み込み技術、それも製品寿命の長い製品開発をやっていると、部品の製造中止との闘いである。
 意外につらいのが、コネクタの製造中止だ。同じ品番を社内で使い回している。だから、新規設計でも、コネクタは、そのまま何も考えずに使っている。今回、設計して、製造中止にぶつかった。さあどうしよう。同じフットプリントで使える代替品もない。まあ、新規設計の方は、新しいものを選べばすむ。でも、既に商品化したものはどうしよう。コネクタだけのために、高い金を費やして、基板設計変更しなければならない。

在宅勤務の日々:開発環境のコンパクト化

実際の開発を在宅でできる最大のポイントは、開発環境がコンパクトなことだろう。
まず、基板のサイズだが19インチラックに収納する機材を開発しているので、なんとか自宅の机の上に置くことができる。かつ、最近のデバッガは、JTAGデバッガなのでコンパクトだ。しかも、PCのパワーがあるので、ノートPCでもビルドできる。まあ、ディスプレイはさすがにノートPCの画面では開発する気がせず外付けが必要だ。あとは、USBハブくらいが必要というところか。

私の最も多いC言語のミス:case忘れ

 あー、またやってしまった。1時間近くデバッグしていたら、結局、caseを忘れていた。switch分の最初のコーディングの時はいいのだが、後で、caseを追加するときに、caseというキーワードを入れるのを忘れるのだ。でもコンパイラはエラーを吐かない。なぜなら、case文でcaseを忘れると、goto文のラベルと解釈されるからだ。自分でも嫌になる。

最初に学ぶプログラミング言語:私はアセンブラだった

 最初に学ぶのに最適なプログラミング言語が存在しない理由という記事を読んで、いろいろと思うことがあった。この著者は、PL/1が最初の言語だったようだ。私は、モトローラの6800のアセンブラだった。とはいっても、同時にFORTRAN、BASICもさわっていた。FORTRANは、大学の実習で、BASICはPC8001で、である。でも、最初のプログラミング言語は6800だった。そのおかげで、CPUとは何かということを知ることができた。
 私にとっては、そのことが、結局は、今でも組み込みをやっている基礎になっている。最初にLISPを学んだら、今では、AI技術者になっていたかもしれない。
 プログラミング言語は、所詮は道具である。でも、その道具をどう揃えるのか、というのは、結構重要だ。そして、最初にさわった道具の影響も結構重要だと思う。

Interface 9月号の特集は「最新ラズパイ4のハード&OS大研究」:特別企画 ラズパイでPLCは組み込みへの応用として面白い

 Interface(インターフェース) 2020年 09 月号の特集は「最新ラズパイ4のハード&OS大研究」。またラズパイか、と正直思うが、例によって、温度など、本誌でなければ読めないような切り口もある。
 でも、これはいいなあ、と思ったのは、PLCへの応用である。まともな応用には、きっちりとした絶縁型I/Oが必要だが、その基板も用意されるみたいだ(次号で紹介らしい)。PLCといえばラダーだが、ラズパイで動くオープンソースの開発環境と実行環境があるという。絶縁型I/Oとラダーがそろえば、本格的なPLCへの応用が可能かもしれない(ラズパイ本体の信頼性という課題は残るが)。いかにも組み込みらしい、本誌独自の企画だ。

QtがμITRON4.0に対応:日本の市場も大事なんだね

 海外のソフトが対応するOSは、最近では、FreeRTOSがデファクトである。それ以外となると、なかなか対応していない。ところが、QtがμITRONに対応するという。μITRONは、海外でも使っているところはあるとは思うが、まあ、ほとんど日本だろう。つまり、Qtは日本史上が重要と判断したということである。
 組み込みにおける日本のステータスは下がる一方だが、こんなこともあるんだなあ。

RS232CドライバーはADIの一択になるのかなあ:ADIがMaximを買収

 ADI、2兆2000億円でMaximを買収へは、私にとって、びっくりのニュースである。Maximといえば、±12Vの電源が必要であったRS232CのI/Fを単一電電で可能にするドライバー製品MAX232で有名なメーカーだ。長らく、ここの製品を使ってきた。
 今、設計している機器は、RS232CとRS485を切り替えて使い、かつ終端抵抗もソフトで切り替えるという機器設計にしている。これを可能にするドライバーがADIから出ている。といっても、オリジナルはリニアテクノロジで、ADIがここを買収したのでADIブランドになっている。
 私にとっては、このニュースは、RS232C/RS465という今でも現役の古い技術を使う製品が、1社に集約されてしまう、ということだ。買収後、今使っているデバイスが生産中止にならないことを祈っている。

電波法違反は重大な違反:単なる手続き問題ではない

 楽天モバイルが「Rakuten Mini」の認証未取得認める、周波数の無断変更問題では、大問題である。電波法違反というのは、公共の資産である電波の利用に対する違反ということで、重大な違反なのだ、という認識を持つ必要がある。ラズパイなどの趣味のボードでも、まともな販売店は、技適が取得できるまでは販売していない。
 つまり、販売店ですら重視しているのに、モバイル通信の通信事業者が違反するとは・・・。信じられない話である。周波数の無断変更というのは、手続き論の問題ではない。事前に、技術的に問題ないことを、試験して、初めて電波を使えるというのが、業界の常識だからだ。