方法論から入ると何も生まれない

 ゾンビのようなイノベーション活動が生まれるわけの、

「イノベーション力が足りないから、デザイン思考を導入したい」というような、方法論ありきの相談を受ける機会がある

という導入には笑ってしまった。イノベーションを仕事にしている人たちは、本当に、デザイン思考が好きだからだ。だいたい、部署にイノベーションという名前をつける時点で、失格である。何をやりたいのかさっぱりわからない。
 とはいえ、大企業は人が余っているから、そういう人たちで、イノベーションという名前の部署を作る。でも、その部署は、何をすればいいのかわからない。そうなると、今までの仕事のやり方では、イノベーションは起こせない、となり、新しい方法論として、デザイン思考を、となる。そして、世の中の、イノベーションを仕事にしているコンサルからデザイン思考をありがたく学ぶが、当然、何も生まれない。
 新しい方法論は、何かを実現しようとするときに、取り入れるものである。今の仕事の時間をやりくりしてこそ、実務で役に立つ。

PowerPointを立ち上げる前に手書きで構想:まあ私はそうしているが・・・

 資料作りが苦手なエンジニア、「手書き8割のルール」を意識しようという記事は、え?という表題である。何か資料を作るときに、すぐにPowerPointを立ち上げるのではなく、手書きできっちりと構成を考えてから、最後にPowerPointでまとめよう、という記事だ。
 私のように、子供の頃にはPCが存在しなかった世代は、手書きが慣れている。修士論文も手書きだった。だから、何か資料を作る前に、手書きで考えてメモを必ず作る。でも、これは、デジタルネイティブ世代でないからだと思っていた。
 この記事では、手書きで考えることを奨励している。そんなものなのだろか?

実務ノウハウの文書化

 忙しいと文書化できない。そして同じことを再発見しなければいけない。前に、同じ状況に陥ったのだけど、と思いながら、同じノウハウを再発見しなければならないことほど面倒なことはない。でも、それを文書化しておくのも実は面倒だ。文書化していたとしても、それをどこに書いたのかも忘れてしまうことが多い。
 このあたりのトレードオフは難しい。少なくとも、調べるのに時間がかかった時には、できる限り文書化するように努力だけはしている。

リレーコンピュータがまだ動いているとは

 世界最古級のコンピュータを動かし続けるCEの挑戦という記事には、素直にすごいなあ、と感心した。
 リレーコンピュータを動かせるように保守し続けているというのである。私もリレーコンピュータは使ったことも見たこともない。それもそのはずで、ここで動かしているリレーコンピュータは、1959年製造と言うから、私と同じ年である。
 今さらリレーコンピュータを動かし続けることに何か意味があるのか、というと難しい。リレーによる論理回路など、今の時代、全く使われていないからだ。
 でも、世界最古級のコンピュータを動かし続けることができる技術資産が残っているという誇りは、大きいと思う。

アカウントを乗っ取る新型フィッシング:本当に怖い

 パスワードを盗まずにアカウントを乗っ取る、新型フィッシングの恐ろしすぎる手口は、本当に怖い手口である。偽サイトに誘導してパスワードを盗むというのが従来の手法だったが、この手口はそうではない。マイクロソフトのOffice365の正規のサイトにログインさせるが、そのURLの後ろの方に、余分なパラメータがあり、それによって不正なアプリをインストールさせるという手法らしい。
 その機能は、ユーザーの利便性を考えてのことらしいが、これを逆手に取れた形だ。まあ、アプリをインストールしますか、というダイアログが出て行くるので、そこをキャンセルすればいいのだが、マイクロソフトのドメインのURLには入って出てくるダイアログだと、ついYESを押してしまうだろう。
 まあ、教訓は、メールのリンクは使わない、怪しいサイトは見ないということだろう。結局、入り口で防御するしか他はない気がする。
 そういえば、先日、appleと称するところから、アカウントロックしないために、ログインしてくれというメールが来ていた。どう考えてもフィッシングメールだ。

今でも現金支払いが50%近くある:ちょっとびっくり

 大きな金額はカードで、コンビニなどの小さな支払いはiDやSUICAで支払うというのが私のパターンだ。
 普段の支払いは「現金」が半数という記事は少しびっくりした。キャッシュレスによる還元もあったりするのに、もったいない話だ。
 現金で支払うのは、会社の前に売りに来る弁当屋、病院、処方箋薬局、飲み会の会費、くらいだ。あとは、できる限り現金は避けている。面倒だからだ。
 でも、スマホは持ってないので、QR決済には対応できない。会社の前に来る弁当屋がキャッシュレスに対応するとすれば、可能性はQR決済だけだ。なぜなら、電源がないので、そのほかの決済方法は無理だろうからだ。弁当屋がQR決済になった時点が、スマホへ買い替える時期なのかもしれない。

EVだけでは自動車産業を支えきれない:素晴らしい分析

 脱エンジンの死角、EVでは売り上げも雇用も維持できないという記事は、さすがに『日本のモノづくりを支えた ファナックとインテルの戦略』の著者の分析だと感心した。
 EVというのは、単に、車の形が変わるのではなく、フィルム・カメラからデジタル・カメラへの変化に匹敵するという指摘である。まあ、これが当たっているかどうかは別にして、この仮説が本当なら、トヨタがコダックの二の舞にならないとも限らない。そうなると、恐ろしいことになる。日本経済のために頑張って欲しいと思う。

意味のない仕事:自分の出世しか考えない仕事

 なぜ役人は無意味なクソ仕事に一生懸命なのかという記事は、なかなか刺激的である。世の中には、意味のない仕事を一生懸命にやっている人たちがいる、という指摘である。
 大企業にいたので、この人は何のために、こんな仕事をしているのだろう?と思うような人たちが多くいた。それも、偉い人に。一番わかりやすいのは、出世のためである。部下からは、上しか見てないくそ上司、と思われていても、出生していく。その結果、現場は疲弊し、できる人材はやめていく。
 たぶん、役人もそうだろう。新しいことをやらないと評価されないので、既にある仕組みをいじくる。それも、自分の任期中にできないと出世には役立たないので、いじくりやすい仕組みをいじる。こうして、無駄に税金が使われる。大学の入試改革などその典型だと思う。昔のように、各大学に全て任せておけないのだろうか?その方が、よほど、大学ごとの特徴が出ていいと思うのだけど。

プロ事務員?:こんな変な仕事があったとは

 大企業の無駄な仕事の大半は、昔大企業に勤めていた私も見聞きしたこととか、実際に経験したことが多い。だが、熟練者しか操作できない残念な社内システムが生き残る、もっと残念な理由という記事で触れられていたプロ事務員という仕事は初めて聞いた。不合理な社内システムを熟知し、他の社員のかわりに社内システムを操作する社内システム操作専用の事務員のことらしい。
 いくらなんでも、これは・・・。