実際にモノをさわらせるトヨタの技術者教育のすごみ

 エンジン音から故障部品を見抜け、トヨタ入社1年目の課題を読んで、トヨタの技術者教育のすごみを感じた。エンジンが故障している車両と、正常な車両を用意して、新人技術者に、その故障箇所を特定させるという研修をやっているのである。実際にモノをさわり、観察し、原理原則を考え、自分でやってみる。技術者にとって、最も重要な部分である。ここまでの技術者教育をやっている会社はそれほど多くないと思う。新人時代に、こういう教育を受けることが、どれだけ技術者にとって重要かを考えると、もっともっと、新人教育のやり方を工夫すべきだと思うとともに、どんな技術者に育ってほしいかの現場の考えも重要なのだろうと痛感した。

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