ザイログZ80伝説:製作記事だけでなくザイログの歴史も興味深い

 著者の同様の書籍モトローラ 6800伝説に関する感想を前のブログで書いたことがある。
 あの書籍は、製作意欲をそそる内容で、実際に6800の基板を組み立てて楽しむことができた。今回の書籍も、そうした製作記事もあるが、どちらかといえば、簡潔にまとめられていて、ザイログをめぐるマイコン史の方に力点か置かれている。
 Z80といえば、NECの名機PC8001に搭載されていたマイコンである。私は6800派だったので、8080には興味なかったのだが、DRAMのリフレッシュ回路を搭載したZ80には興味があった。PC8001を持っていたが、結局はBASICでしかプログラムを作らなかった。そのうちPC9801に移行して、Z80との接点はなくなった。
 そんな、あんまりZ80との接点はなかった私にとっては、製作記事よりも、マイコン史の方が興味深く読むことができた。本の中ではさりげなく書かれているが、Z80だけでなく、Z8000やZ8の基板まで製作するというのは、素晴らしい。例によって、部品を集める根性があれば、基板は入手できるので作ってみることはできる。