生産能力の増強のために工作機械メーカーを買うとは・・・:さすがに発想のスケールが違う

 日本電産が三菱重工工作機械を買収、「工作機械事業をグローバルの主役に」は、驚いた。中核部品の1つであるギヤの製造力の強化のために工作機械メーカーを買うというのは、発想のスケールが違う。当然、自社の工作機械だけにはもったいないので、さらなる事業の柱にするということだが、最初のきっかけは、自社製品とのシナジー効果に違いない。
 M&Aで、よくシナジー効果という単語が出てくるが、本当に、シナジー効果があるのかどうか疑問に感じることも多かった。こういうM&Aこそ、シナジー効果というんだなあ、と思う。買われる方も、買われた時点から主流の事業の役に立ち、かつ、新しい事業の柱にもなるということになる。

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