プログラム可能なネットワークプロセッサー:CPUのアクセラレーターとして稼働

 Intelが新カテゴリーのプロセッサー「IPU」 NICでCPUの負荷軽減は、面白い方向性だ。CPUの性能向上がだんだん苦しくなってきているので、できる限り外注してやろうということだろう。外注するためには、その業務が標準的なものでなければならない。その典型例がグラフィックで、GPUは当たり前のものになっている。次は、ネットワークということなのだろう。

デバッグ機能を有効にしたまま製品化するなんて・・・

 バッファローのネットワーク機器37機種に脆弱性、対象製品は利用停止をは、ちょっと情けない話である。モートで製品のデバッグ機能を有効にしたまま出荷してしまったらしい。
 さすがにデバッグ機能が有効だと何でも出来る。ファームのアップデートでもだめということは、ひょっとすると、ハードがらみかもしれない。昔、某組み込みマイコンで、JTAGデバッグ機能をOFFにするよう設定しても、JTAGデバッガが有効になったままというマイコンのバグに出くわしたことがある。さすがに、このバグは、即座に改修された。

通信系のバグ:今でもあるエンディアン問題

 ソフトウェア技術者のためのバグ百科事典(19)複雑怪奇な通信系プログラムのバグは、通信系の組み込みの開発者が大なり小なり経験しているだろう。特にエンディアンの問題は、よくある話である。この記事では解説されていなかったが、エンディアンの問題の発生の原因の1つに、通信のエンディアンとマイコンのエンディアンが異なることがある。
 歴史的に、通信の世界では、ビッグエンディアンを使うことが多い(当然、例外はあるが)。一方、マイコンの世界では、リトルエンディアンが多い(設定で選べるマイコンもあるが)。これが間違いのもとである。
 もう1つやっかいなのが、物理的な通信路でシリアル出力されている場合、ビットの上位から送信されるか、下位から送信されるかという2択があるということである。MSBファーストかLSBファーストかという問題だ。これも、どちらの流儀もある。LSBファーストの場合が多いが、よく使われるI2CはMSBファーストだ。
 これだけ選択肢があると、まあ、いろいろと間違うこともある。

Wi-Fi6:無線LANの半2重-衝突の可能性が高い無線LAN

 Wi-Fi 6」への期待に疑義 無線LANが抜け出せない「半二重」問題とはを読んで、無線LANに対する誤解がかなりあることを感じた。有線なら、ケーブルごとに通信を分離できる。性能のいいスイッチを使えば、高速に通信できる。でも、無線は空間で通信する。だから、多くの端末があれば、衝突が起きる。これは常識と思っていたが、よく考えると技術者でない人には常識ではない。
 イーサーネットの基本は、昔は、CSMA/CDという衝突検知技術であった。初期のイーサーは、1本の同軸ケーブルで複数の端末を接続していたので、通信が衝突するのは当たり前であった。でも、スイッチという機器が登場し、ブロードキャスト以外には、あまり衝突しないようになった。
 だが、無線LANは、空間を通る。いくら、プロトコルで頑張っても、有線LANに比べると衝突の可能性は高い。しかも、衝突を避けるためには、帯域を分け合うことが重要である。これが半2重だ。確かに宣伝文句では、その違いがわかりにくい。今や、有線LANは不要で、無線LANさえあればOKというようにも見えるが、決してそうではない。

マルウエア「Emotet」のC&Cサーバーが壊滅:これだけ大がかりな作戦が必要ということがびっくり

 最も危険なマルウエア「Emotet」が壊滅、アジト急襲のウクライナ警察が見たものは、読み応えがある。C&Cサーバーといって、抽象的な話で、実世界ではどのようになっているのかわからなかった。それが、世界各地のC&Cサーバーの拠点を一斉に検挙するという中で、実際に公開された画像を紹介している。
 これだけの多国籍のサーバーを運用するような連中がサーバー犯罪を引き起こしているのかと思うと、ぞっとする。

米国の水道施設がハッキング:でも、これじゃあハッキングされても当たり前

 水道施設に「毒混入」狙ったサイバー攻撃、お粗末すぎるセキュリティーの恐怖は、本当に怖い話である。水道設備にハッキングされて、もう少しで大惨事になるとことだったということだからだ。でも、この施設のセキュリティもひどすぎる。リモートアクセス用のパスワードは1つのパスワードを全員で使い回し、PCはファイアウオールなしでインターネットに直結、PCのOSはWindows 7。今時こんなひどいところがあるとは思っていなかった。
 でも、そんなものかもしれないとは思う。コスト削減ばかり言われている職場では、IT環境などにお金が回ってくるはずもない。だから、昔のリモートアクセスがそのままになっていたのだろう。

セールスフォース「設定不備」問題:いったいどこまで広がるのか

 9つの自治体で不正アクセスの可能性が明らかに、セールスフォース「設定不備」問題というのは、少しびっくりした。自治体もセールスフォースを使っていると初めて知ったからである。なんとなく、企業の営業が使うモノだと思っていた。広く使われているらしい。
 それにしても、これだけの組織が設定不備をしでかすというのは、セールスフォース側にも問題があるとしか思えない。

Teamsで音声が聞こえない:ミュートで参加したのが間違いだった

 ある日から、Microsoft Teamsの音声が聞こえなくなった。講演のように、こちらから発言することがない時には、会議への参加の際にMUTEで参加することにしていた。
 ところが、Teamsの機能で、会議主催者の方で、参加者のマイク機能をOFFにできるようになってからは、MUTEで参加すると主催者の音声も聞こえなくなるようなのだ。これに気づくのにかなりの時間を要した。たぶん、PCによって事情は違うのだろう。そうでなければ、すぐに改修されたはずだからだ。この手の話題がネットに出ていないのは、私のPC特有の問題なのかもしれない。

ケイオスエンジニアリング:わざと障害を起こすことで、運用を含めたシステムの耐障害性を向上させる

 東証でサーバーのハードウエア障害が発生したときに、システムが切り替えられなかったという事例で象徴されるように、設計段階でいろんな障害を想定して手を打っていても、それがうまく動くとは限らない。
 実行中のワークロードに対してさまざまな障害を人為的/実験的に発生させ,障害に対するシステムの挙動を観察し,障害対策を強化していくというケイオスエンジニアリングという考え方があって、Netflixでは実際に数年前から取り組んでいるという。(すべてのユーザにケイオスエンジニアリングを ―AWS Fault Injection Simulatorが実現するマネージドな障害”実験”
 すごいの一言である。でも、実際の運用で、障害がないなどということがあり得ないということを考えると、こういう方法は実際的なのだと思う。でも、そこまで費用をかけられるのか、というのが課題であろう。そして、それは、そのビジネスにとって、信頼性がどれだけ重要で、かつ、障害対策に費用をかけられるだけ儲かるビジネスなのか、ということになる。日本でこれができるところは、ほとんどないだろうなあ。

とうとう802.11ahが国内商用化?:やっぱり802.11というのが有利か

 802.11ahは、802.11といいながらWi-Fiではない。920MHz帯を使ったIoT通信規格である。当然、通信速度も遅い。たぶん、性能も他の920MHz帯と大幅に変わるとは思えない。無線は物理的制約が大きいからだ。
 IoTの可能性を広げる802.11ah、国内商用化に向けた「最後の山場」を迎えるによれば、この規格が使えるようになるまで、もう少しらしい。IoTといっても、センサー応用はまだまだで、デファクトと呼べる方式はない。802.11規格というのは、知名度としては抜群である。後発ではあるが、これが本命なのかもしれない。または、結局、普及しないか・・・